FOTOCAMERE ITALIANE - G.G.S.

Fotocamere Italiane - INDEX -

G.G.S. Lucky ライカを意識したロゴみたいです

G.G.S.ラッキー ソーラー・アナスチグマット 50mm f3.2
G.G.S. Lucky Solar Anastigmat 50mm f3.2

クロスターIIAのライバル機

 G.G.S.は珍しい35mm判の2眼レフであるラッキーフレックスでそれなりに有名なメーカーですが、カメラはこの平凡な35mm小型レンズシャッター機のラッキーを合わせた2機種しか世に出していません。ですんで、35mmの2眼レフと言う珍しさがなければ、このメーカーは当然忘れ去られていたメーカーな訳ですが、そのルーツは結構しっかりしてまして、戦前に名を馳せたフィロテクニカ・サルモイラーギの技術者二人が戦後に興した会社なんですよ。工場はサルモイラーギと同じミラノだったそうです。
 G.G.S.は別に「ソマールガ」と呼ばれますが、これはこの会社を興した人の名から取ったものであるらしいです。すなわち、中心人物のGian Antonio Sommaruga(ジャン・アントニオ・ソマールガ)のイニシャルG.S.に、住所のGiulio Romano(ジュリオ・ロマーノ)のG.を加えたもので、これらの略が会社名になったんですね。イタリアではこうした名付けが多いようですですが、ちょっと分かりづらいですねぇ。

後ろのダイアルはカウンター用

底蓋はただ抜くだけ

 もう一人の技術者のCarlo Gnecchi(カルロ・ネッキ)は、言わば“職人さん”で、ソマールガがカメラの生産を終えた後もそのままG.G.S.のあった小さな工場で81年に没するまで働いていたそうです。カメラ修理やその他の機械加工業などで生計を立てていたんでしょうねぇ。それにしても自分達で興した職場に全てを捧げて人生を全うするなんて、なんかいい感じです(←想像を膨らませ中につき、注意して読むべし^^)。
 さーて、すっかり忘れていましたが、このカメラのスペック等をご紹介しますと、、生産は1948年で約3000台が出荷されました。レンズシャッター式35mmカメラで、レンズはソーラー・アナスチグマット50mm F3.2で、ノンコーティングの3枚玉。絞りはf3.2〜f18までの6段階で、シャッターは自社製なのか「PATENT GGS MADE IN ITALY」となっている他は表記がありません。P(バルブ)の他は1/20〜1/300秒の計5段階ですんで、後のLS機と比較すると別段何ら取るべきところもないです。 フィルムの挿入はバルナック・ライカと同じ
 このカメラの面白いところは沈胴式の鏡胴で、前部を引き出した上で右にひねって固定すると、シャッターボタンが連動するようになっているところで、チャージはレンズシャッター側にありますが、巻き上げノブを回さないとシャッターボタンが落ちたままになって、この状態ではチャージレバーも機能しないこと。巻き上げればボタンも上がってチャージレバーも下げることができるようになりますが、多重露光をする時は、シャッターボタンの下の前面にちょっと頭を出したレバーを横にずらせばOK。
 ファインダーは逆ガリレオ式のもので、倍率は0.8倍程度。他のイタカメが0.5倍位のものが圧倒的に多いので、それに慣れているとちょっと変わった感じですね。
 ボディサイズは丁度クロスターII型と同じくらいの小型なもので、東京光学のミニヨン35にも相通じます。でも、底蓋の開閉は独特でして、一見ライカ風ですが、底蓋の底面にはなーんもつまみのようなものがありません。最初は「??どうやって開くのよ??」と悩みましたが、ナンと「←」の側にあるボディの出っ張りは、反対側のイボと違って固定されておらず、板バネで内側から押し出されたボールの頭だったんです。ですから、ここを押すようにして底蓋を引けば外れる訳。ヘンテコなやり方ですが、これだと三脚に固定した時危ないのは目に見えてます。まあ、結構かっちり固定されますんで大丈夫でしょうが、何かの拍子で「スコーン!」と抜けて、三脚の雲台の上には底蓋のみが虚しくくっ付いていたりして(笑。

Fotocamere Italiane - INDEX -