では、斜めボタンのモデルとどの辺が異なるのか確認してみましょう。
1.シャッターボタンの移動とともに、レリーズ穴が設けられた。
2.ASA感度ダイアルが巻き戻しクランクの基部に埋め込まれた。
3.シンクロ接点が軍艦部向かって右横側面から、ボディ前面の上部に移された。
4.電池Boxが軍艦部前部からボディ底部向かって左側の端に移動し、電池サイズもH-D型からSR44型になった。
5.巻き戻しクランクの板が反ったものに戻された。
6.フィルムカウンターの窓の配置が変更され、窓もシャッターボタンの後ろに移動し、丸窓になった。
7.絞り込みボタンはFTXや前期TTLと同じメッキで溝のないもの。
この辺がTTL/TLRから変更されたところですが、これが実際に75年のモデルだとすると、絞込みボタンが早い頃のものですし、反った板の巻き戻しクランクが使われていることから、つじつまが合います。製造番号は495585と早いのもそれを裏付けていますね。個人的に最後期にシャッターボタンが軍艦部上に移動されたと思っていましたが、70年代半ばからこのタイプを作り始め、販売店に売り込む際にどちらのタイプが良いかを選ばせていたと見るのが適当なのでしょうね。
ところで、レンズはここではF2.8の廉価版を付けていますが、AUTO REVUENON 55mm F1.8が標準となります。ちなみにレビューはドイツの写真機材商社です。
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