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Civilian Kardon

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発売年: 1947年
メーカー: PREMIER INSTRUMENT
サイズ: 133x70x73mm
重量: 660g
シャッター: 布幕横走りフォーカルプレーン
B,1,2,4,8,30,40,60,100,200,500.1000
標準レンズ: Ekter 47mm F2 f2〜f16(テッサータイプ)
マウント: L39ライカ・スクリューマウント
生産台数: 300〜500台前後
シリアルナンバー: 989
分類番号: グループ1a

 カードンは、ライカIIIa型のコピーで、その使用感もライカIIIaそのものである。アメリカが、第二次世界大戦中にライカの供給が途絶えたことで、コピー機の製造を依頼して作られた。依頼された PREMIER INSTRUMENTは軍用(Military Kardon)と民生用(Civilian Kardon )の2種類を製造していて、ここでご紹介するタイプは民生用シビリアン・カードン(Civilian Kardon )になる。

 カメラのメッキも上質で、ライカコピーの中でも造りは非常にいいほうだと思う。カードンで一番と言うと、やはりレンズのエクター(Ekter)47mm F2であろう。レンズの造りは重厚で、ギアのついた不思議な形がまた興味をそそる。開放ではフレアーがでて繊細で甘く美しい描写で、絞るとドイツのレンズに負けないくらいの描写が得られる。
 ところで、このカメラに何故ルィビトンが巻かれているのかと思われるであろう。私はEkter 47mm F2レンズを購入したのであるが、それにただ同然に付いてきたのがぼろぼろのカードンであった。オーバーホールして、自分でぼろぼろのルィビトンのバックを、壊してカメラに付けたわけなのである。えっ?邪道ですって?かっこよければいいんです。

作例:「ひまわり」

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Civilian Kardon

Ekter 47mm F2

シャッタースピード〜1/250

絞り〜f2

 カードンのエクターを開放で撮影すると、この写真のような面白い描写が得られる時がある。決してフィルターを使ったり、加工したりしていないが、ご覧の通りである。
 この写真を見たある人は、必ずカードンを購入すると言っていたが、実際に購入してしまった(笑)。これまた本当の話である。

by ジオグラフィック、T-REX

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