ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング単独編10〜余地峠周辺林道探索ツーリング

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知られざる林道の宝庫!

頂上は石切場
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11年6月4-5日、GW中に発掘した茂来林道を核とする林道三昧ゾーンの、残る唯一の未発掘現場、余地ダムに延びる県道108号線周辺の林道を探しに出かけました。ここに何らかの完抜林道が見付かり、なおかつ上下のゾーンとつなげられれば、一大林道天国の出来上がりな訳です。
 さて、当日は午前6時40分頃家を出ましたが、土曜は通勤の人も多くて、国道16号がかなり混んでいたため、中央道相模湖ICまで2時間以上かかっちゃいました。そこからキャンプ地になる、県道93号線の雨川ダムの湖畔に到着したのが11時ちょい。そこでゆっくり昼食を取って準備して、今回積んで来たKLX250Aをトランポから下ろします。

新たな林道発掘、期待してまっせ!

まずは腕慣らしの田口十石峠線
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 まずはそこから延びる行き止ま林道田口十石峠線を走ります。ここで初めて本格的に使うGEのコンパクトHDビデオをハンドルにクランプで固定して撮りましたが、復路でどうも何やらガス臭い。見るとタンクキャップのエア抜き穴から延びるゴムパイプがどこかに落ちたようで、満タンのガソリンが振動でピチョピチョ穴から出てきていました。これはマズいので、この3kmちょっとの林道を結局3往復もする羽目になりましたが、無事ホースを発見して事なきを得ました。でもかなり時間をロスしましたね。
 次に、前回初めて走って楽しくて仕方なかった田口峠の東山林道を一気に走り抜けることにします。ここは色々な完抜支線がある道ですが、それらを全て無視して、およそ20kmの道を休むことなく走り抜けました。フラットで走りやすい道ですが、対向車にはくれぐれも要注意ですね。
 そこから国道141号には出ずに、県道を南下して国道299号に入り、川久保交差点から余地方面の県道に折れて、いよいよ今回の主目的になる余地ダムの上下のゾーンに抜けられる林道があるかどうかを調べることにしました。

東山林道は一気!
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 ここでおさらいですが、このエリアは国道141号線の小海・佐久周辺の町の東側になります。国道141号は清里の方からずっと北の小諸の方に延びています。この国道141号の佐久市内から東に向かう国道254号富岡街道と、その南側を並行して東に向かう、田口峠こと県道93号下仁田臼田線があります。さらにその南に、国道299号線があるんですが、国道141線に程近いところから北東に県道108号下仁田佐久線が分岐していて、これが田口峠と国道299号十石峠に挟まれる形で余地ダムまで東に延びています。
 国道299号の南側には、広域基幹林道茂来線が南東に向かって延び、下側にあってやはり東に延びる県道124号上野小海線・ぶどう峠に出られます。この県道124号からしばらく南には、千曲川沿いに東に進み三国峠から中津川林道となって埼玉県に入る県道68号線があります。
 つまり、北から佐久市・旧臼田町・旧八千穂町・旧佐久町・小海町・北相木村・南相木村・川上村へと国道141号の東側を下りてくる、一大林道ゾーンがある訳なんですよ(^∇^)v

余地側にも田口十石峠林道入口が!
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  川久保交差点から左折して、県道108号線を余地ダムに向かって登って行くと、ダム手前の左手に「林道 田口十石峠線」の表示を発見しました。なるほど、この山の向こう側は田口峠の雨川ダムの方です。もちろん、向こう側が行き止まりなのですから、こちらも行き止まりなのは間違いないですが、どこまで延びているのか気になりますんで、当然ここは入ってみます。すると、なかなか走りやすいフラットなダートが延びています。「おやおや? 意外と切り開かれてますな〜!」と良い気分で走っていると、程なく分岐点に出ました。
 この分岐を、まずは右側に進みます。するとさらに分岐がありますが、今度は左に進んで行けるところまで行ってみますと、あっさりと終点になりました。路面ははいかにも切り開いている真っ最中と言う感じで、轍すらない新しい砂利が盛られていました。
 ここを戻って反対側の支線を走ってみますと、やはりこちらもすぐに行き止まり。惜しいところですが、GPSロガーのデータで後から確認すると、残り150m程度で別の道につながりそうです。今後に期待しましょう。

右が行き止まりの本線
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出口は赤谷林道
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オマケの田窪林道
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 それに対して、最初の分岐に戻って左に進むと、今度は山を下る感じでしばらく道が延びていて、直線的な道を抜けると民家のあるところに出ました。その出口には上の画像のように「林道 赤谷線」と表示があり、県道93号田口峠の下にある道に出ました。真っ直ぐ西へ進むとJR小海線の青沼駅方面に出る道です。
 出口近くに左の画像のように「林道 田窪線」と言う行き止ま林道が南に延びていましたが、ここは1kmそこそこで終了でした。あまり走る価値はないでしょう。
 で、ここの集落を抜けつつ、立派な鳥居がある鋭角の分岐をUターンするようにして進むと、「林道 荷通線」です。やはりさっき走った余地側の田口十石峠線と同じように、この荷通線も先で分岐がありましたが、右側は田口十石峠線の左の分岐とあとわずかでつながりそうです。直線距離では150m程しかありません。荷通線の分岐左側終点(上の画像)は、雨川ダムの方の田口十石峠線につながりそうです。これもGPSデータ上では150m程度しか離れていませんから、早いうちに出来上がりそうですね。

神社の祠の分岐
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右の細いやつは反対の支線につながってま
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 路面の質は田口十石峠線と同じように、切り開かれて間もないようなフラットできれいな道でした。多分、平日は道を切り開く作業をするトラック等が走っているのでしょうが、全線が幅広な訳ではありません。左の画像のような細い道の分岐があって、復路で念のため入ってみると、ほんの数百mで案の定行き止まりでした。
 荷通林道を往復して集落に出て、また北側の山に向かって折れて適当に農道を進みますと、何か農地に囲まれた民家に出ました。こういうところはさすがに私有地か何かの道も多く、あまり部外者が入り込むのは迷惑でしょうから、ほどほどにして戻るつもりでした。

倒木があるものの、完抜!
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 ここは見たところ行き止まりっぽい感じでしたが、とりあえず作業していた姉さんに田口峠方面に抜けられる道がないかと尋ねると、「倒木で車は無理だけど、バイクなら何とかなるかも」と言うことで、その民家の敷地と思えるような家の脇の草が生えたところを教えてくれて、それを進んでちょっとすると、上の画像のような林道表示板に出ました。「林道 小山沢線」となっていますが、鬱蒼とした林の中の道で、確かに倒木があって車では無理な道でした。バイクなら問題ないですが、コーナーで直径30cm弱の丸太が斜めに倒れていて、枝も生きているため折るのに手間取り、抜けるのは思ったより面倒でした。
 その先にも「作業道 田の入線」と言う分岐が右にありましたが、こちらは倒木がひどくてバイクでも絶対に無理。道が北に進むだけに、ちょっと気になる道でした。
 3km程度の小山沢林道を無事に抜けて出た細い道は、県道93号線竜岡城跡に近いところでした。県道に出て田口峠方面に向かうと、途中右手に「新海神社→」と言う分岐があったので入ってみると、ご覧の「林道 山口沢線」が沢沿いに真っ直ぐ延びていました。途中右側に「山口沢支線」の表示がある分岐がありましたが、これは少ししか進めません。
 本線も傾斜がきつくなって下の画像のところで終了。全体的に道はじめじめ湿りがちで、おかげかどうか雑草が路面に多く生えていますが、利用する人は少ないんでしょうね。

右側が山口沢支線
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山口沢本線の終点
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 山口沢線の距離は、支線と合わせても3km程の行き止ま林道です。でも、これもあと1kmで雨川ダム側の田口十石峠線につながりそうなんですよねぇ。
 さて、山口沢線を往復して県道93号線に戻ると、時間は午後4時過ぎ。ここは早目に戻ってテントの設営やその他諸々の準備をしないといけませんので、とりあえず初日の林道探索はこれくらいで終えて、雨川ダム湖畔の駐車スペースに戻ることにしました。メーターを見ると105km走ったことが分かりますが、11時から走った割りに、意外と距離が延びました。

テントは荷台に張りますた!
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 さて、宿はご覧の通りMyハニーちゃんの荷台っす(笑。こんな具合にテントを張ってから臼田駅まで出かけ、コンビニで夕食と朝食を買って戻りました。実はこれ、収納時40cmちょいのツーリング向きの1〜2名用テントで、えらい安かったので今後も利用すべく購入しました。3〜4名向きのものは前から持っていますが、あれでは荷台からはみ出る恐れがあってこれにしたんですが、大正解でした。
 この雨川ダム湖畔の広場は、一応駐車スペースみたいなんですが、別段誰も利用しておらず、もちろんキャンプ場でもないですから、一人でテントを路上に設営すると、絶対深夜に野生の鹿がうろうろするでしょうから、トランポの荷台に張った訳です。
 実際夜中に鹿と思われる動物がうろうろしていて、「キュイ、キュイ」と結構はっきりとした声でテントのすぐ近くで鳴いていました。ちょっと薄気味悪いものの、そのままじっとしていたら飽きてどこかに行ってしまいましたが、今度は深夜の気温の低さにガタガタ震えていました。持って行ったのは普通の寝袋ですが、Tシャツ一枚では話にならず、長袖シャツとウィンフドブレーカーにGパン、靴下も履いて寝袋に包まれていても、深夜はえら寒です。昼間はあんなに生暖かい風が吹いていて、暑苦しいくらいだったのにね。昼と夜の温度差は、まだまだ山間部では厳しいですね。

爽快な朝に出発
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教わった小山沢林道の倒木地点
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 4日に雨川ダム湖畔でキャンプしたワテは、朝8時前に起きてゆっくりカップ麺で朝食を取り、温かいインスタントコーヒーで一服してテントを畳み、2日目の探索に出かけることにしました。
 深夜にはかなり寒かったテントの中ですが、日が昇ると一気に暖かくなって寝心地が良かったのですが、8時頃はもう暑い感じ。寝袋の中で蓑虫状態になってると暑苦しくさえなってきます。日光のパワーを感じちゃいましたよ(^o^)。
 さて、とりあえずこの日は、まず前日に教わった小山沢林道を再び走って下に抜けてみました。倒木現場は左の通りです。
 次に、小山沢林道から集落のある舗装区間を少し走り、そこから始まる赤谷林道を一気に進みました。ここでは支線を全て無視して田口十石峠線の余地側に抜け、県道108号線に出ました。ここから県道を東に進み、余地ダムの方を調べるのが今日のメインの目的になります。
 右は田口十石峠線の途中区間ですが、いかにも新しい道であることが分かりますでしょ? 行き止まりの終点部分は切り抜いた赤い土に、灰色の砂利のマットを敷いているような感じで、一層開発途上と言うのがはっきり分かります。

余地側田口十石峠線
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余地ダムから板石山の採石場へ
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 それはそうと、県道をダムに近いところまで進むと、右手に砂っぽい小砂利の道が延びていましたので、ここに入ってみました。
 そこそこ幅広で車のタイヤ跡もたくさんあり、よく使われている道なのは分かりましたが、なかなかキツい斜面で折れ曲がりも多く、まさかそんなところで上から大きなダンプが下りてくるとは夢にも思いませんでした。一旦止まって軽く挨拶して先に進むと、山頂まで出てまたビックリ。左の画像の通りの採石場になっていて、山頂一面がこんな感じで削られていました。あまりに見晴らしがいいので、向こう側で作業している方もいましたが、失礼して記念写真を離れたところで何枚かパチリとやらせてもらいました。
 問題は、この道がここで終わりなのかどうかと言うことですが、高い所に立って見回したところ、どうも道は皆砕石現場のところまでみたいで、とても向こう側には延びているような感じではないようです。となると、作業の迷惑になってもいけないし、ここは素直にUターンすることにしました。
 後でここが「板石山採石場」であることが分かりましたが、そこで削り取った石を下に搬送するトラックのための作業道なのでしょう。当サイトでは仮に「板石山作業道」としておきます。

すごい風景っすが、バックが飛んでます(ToT)
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板石山の名無し支線
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 余地ダム方面に戻る途中に支線がありましたが、入口以外にも不思議とところどころにこぶを作って車を通らせないようにしていました。バイクならちょっとしたジャンピングスポット程度のものですが、それにしてもなぜ車を入れないようにしているのかと思ったら、程なく理由が分かりました。終点近いところで苗木が二列ずつきれいに並んでいて、植林したばかりであることが見て取れます。当然荒らされたら元も子もないので、入れないようにしているんでしょうね。でも、柵も何もないのでバイクは入れちゃいますが、実のところ1kmもないような短いものですから、入る価値そのものがないです。
 一旦、余地ダム側の県道に出て、ダムの向こう側に道があるかどうかをチェックしに向かいました。相木ダムのところもそうですが、新しいダムの先は、多くがダムの管理会社が立ち入り禁止にしているケースが多いです。余地のダムの先は、地図上では県道でなくなり、細いグレーの線が群馬側に延びています。しかし、この線は多くが登山道などのもので、「そんなところに道がある訳がないじゃん!」と言うところにも引いてあることが多々あります。ですから、これもその類だと思って全く気にしていなかったんですが、一応ダムの向こうで「この先道が狭小のため進入禁止」となってポールが設けられていました。横から入れないようにガードレールみたいなものでブロックもしていました。

余地峠の名無し支線
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右側が本線
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 とにかくここを入ってみると、「なるほど使われていないから荒れるままになってるな」と言う感じの道で、途中で行き止まりになるかと思いましたが、細くてゴロタ石などのたくさんあるような荒れ道な割りに、意外とずんずん進めまして、ちょっとした広場(と言うより林に包まれていて見晴らしはあまり良くありませんが)に出ました。ここが余地峠のようで、朽ち果てた案内板の枠やお不動さんなんかもありました。森の方に子供用のMTBが捨てられていましたが、まさかここまでチャリで来たんでしょうかねぇ…。
 ここがその峠の展望スペースだったところですが、今や表示板はほとんどが朽ち果てています。でも、逆に考えれば、かなり古くからこの道が通っていたことの証拠にもなりますが、ちゃんとした完抜林道なら、ダムができる前に開放されていた時分に知られた道となっていたはず。しかしながら、古い林道MAPを見ても、ここは一切記載が見られませんので、本当にマイナーな道だったんですね。
 余地ダム側からはほとんどが下りになりますが、道は沢の流れで道がえぐられた部分や、ゴロタ石が多い部分、幅員がとても狭い部分など、とても変化に富んでいます。ただし、一貫して見晴らしの良いところやフラットなところはありませんでした(笑。

余地峠ですが表示板は朽ち果ててま
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奥から下りてきました
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 さて、峠からまた細い道を下ると、左の画像のような分岐に出ます。この画像では正面の獣道みたいなところから下ってきたことになり、左側に進むのが本線です。右側は「象の滝」となっていて、ほどなく登山道になります。ちょっとチェックしてそのまま下ると、少しして開けたところが見えてきました。どこに出るのか分からないですが、「とにかくこの調子で進めば間違いなく完抜だ!」と思い、ダメ元で入った道がしっかり抜けられそうなことに嬉しくなりました。
 出た先は大上峠に近いところ。チェーンが張られて入れないようになっていますが、2人ならバイクを倒して越えられる程度のものでした。
 今回は単独ですから、脇の盛り土を越えて向こう側へ下りましたが、それにしてもこんなにしっかりと抜けられる道を廃道化するのは本当にもったいないですね。
 ところで、大上峠は以前御荷鉾スーパー林道が50kmのフルダートだった頃、ここも10kmの林道で、よく同時に利用しました。ただ、大上林道は早目にフル舗装され、御荷鉾もそのうち舗装化が進んだこともあって、ほとんど使わなくなっていましたが、ここでまた利用するとは思いもかけませんでした。

大上峠側の田口十石峠線
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 余地峠の林道から出て南下し、大上峠を過ぎると、右手にまた林道入口が見えます。表示板を見ると、ナンと「林道 田口十石峠線」となっています。「あれれ! 雨川ダムの脇と余地の県道側に入口があったのに、ここにも?」と思いましたが、何はともあれ入ってみないと分かりません。入口付近から整備された道だというのは分かりましたが、距離は1km程度で行き止まり。こちらは開発が進んでいないようですね。後で地図を見ると、ここから余地の方に抜けるようにして、余地と田口峠側を結ぶ予定なんでしょう。とにかくここを往復して、大上峠の道を下って国道299号線に出て、川久保方面に向かいます。
 川久保から南下すれば茂来林道ですが、今回はその手前の大日向の集落を北に入り、余地側に出る道を探します。
 一度入ったことがあるんですが、小学校の脇から山に入る道で、行き止ま林道の灰立沢線があり、ここに入ってみますと、少しして左に折れる道がありました。ここも分岐が2箇所あって、まず右の山側に進むと、残念ながら行き止まり。実は先端に近いところにも分岐があって、これまたすぐに行き止まりで、丁度「T」みたいになっていました。しかし、右側は「∀」のように、エスケープするような細い道がつながっていました。

灰立沢林道から分かれる道の分岐
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あれ?ここにも採石場が?
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  戻りながら、下の方で「Y」字に分岐したところがあって、往路では180度ターンに近い状態だった上、多分これも行き止まりだろうと考えて入りませんでした。で、とりあえず本線の出口を確認すべく谷側に下る道を進んでみると、この道は余地の県道にしっかり抜けられました。ただ、林道表示板がないので名前は不明です。また、出たところもただの細い山間の県道と言う感じで、これと言って目印になるものはほとんどありません。ただ、採石場の迂回路みたいな看板が立てられていました。
 ここを戻って例の「Y」字分岐を左の山側に向かうと、今度はぐんぐん斜面を登っていって、見晴らしの良い採石場みたいなところに出ました。作業中の人がいて、挨拶して「余地の集落の方からきましたが、向こうに抜けられますか」と聞くと、「こっちも余地の方に出るけど抜けられるよ」とのこと。「朝走った採石場以外にも別にあるのか」と思いましたが、ちょっと進むと見慣れた光景が。ナンと、朝やってきた採石場そのものでした。その時は行き止まりに見えましたが、裏側に一本だけ抜けられる道があったんですね。ただし、こちらはダンプが通ることはなさそうな、普通の林道という感じでした。
 この採石場を抜けてまたまた余地ダムに出ましたが、今度は県道を下って、反対側の入口から灰立沢林道に抜けて、国道299号大日向の集落にまた戻りました。
 ここまできたらもう茂来林道を一気走りです。入口は川久保から3本目の鉄塔のところから入る志らや林道で、これを抜けると茂来山林道で、左折すると程なく柵で封鎖。左は槇沢林道になって茂来本線に抜けますが、この、出たところにある「←田島」の木の板の表示は一体ナンでしょうかね。ずっと前から気になっていましたが、そんな集落はないし、あるのは民家らしきもの(人は住んでいないような感じ)が一軒だけで、まさかそれが「田島さん」と言う訳でもないでしょう。だって、開けた道から離れた林道側に表示を立てる人もいないでしょうからね(^∀^)

「←田島」
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逝きますた
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 さて、茂来本線を休むことなく一気に走り、随分進んでGWの事故現場のちょっと先まで来ると、ご覧の通り土砂崩れで抜けられず状態でした。土そのもの量は大したことがないんですが、木が倒れていて、とてもバイクでは無理です。
 燃料も怪しくなっているので、ここはUターンして、川平・親沢の集落から県道に下りて、北相木のGSで給油することにしました。ちなみにこの時点で100kmを少し超えていて、ローギヤードなKLXはリッター15km走れるかどうかですから、9.5リッター入るタンクも、残り1/3でしょう。
 途中、以前は行き止まりだった支線の「林道深沢線」に入り、今はどれくらい延びているのかチェックすべく入ってみますが、別段切り開かれていないようで、3kmもするとご覧のところに出て終了。やはり「深沢庵」のある三滝入口の道へはまだつながっていませんが、ここもGPSロガーのデータで確認すると、あとほんのわずかでつながりそうなんですよね。でも、深沢庵のある広場からは、滝のある歩道(階段)がありましたから、そこへ直接通して滝をダメにすることは絶対にしないでしょうね。おそらくこのまま置いとかれる可能性が高いように思えます。

深沢支線終点
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林道と言うより沢ですな
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 これとは別に、もう一つの分岐を折れて新井牧場手前の道に出る支線を使って県道に向かいました。
 この区間は本線もそうでしたが、梅雨入りしてからの雨水が沢を溢れて落ちてきていて、道がご覧の通り川みたいになっていました。なるべく水を避けて走ろうとしても、全て浸水している箇所も多く、その上結構深いから相当水浸しになりました。
 この支線は本線と並行していますが、本線より距離は長くなります。新井牧場側にロープが張られていることがありますが、ほとんど開かれています。
 親沢の集落を抜けて、県道124号線に出て左折すると、じきにGSが右側に見えます。そこで給油してぶどう峠方面に進み、白岩の集落から四方原山の東山林道に入り、北山林道などの支線をチェックです。
 まずは北山林道ですが、これは結構先まで延びているものの、今はゲートで半分くらいしか走れません。その最終地点が右の画像ですが、不思議なことにここでは「四方原(川越石)林道」と言う名の表示が立てられています。なぜ名前が入口と終点で異なるのか意味不明ですが、この辺は(○○○)とするものが結構あって、なぜカッコを付けるのか、疑問は深まるばかりです(笑。

入口は北山林道なのに…
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東山林道入口
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 東山林道の本線に入って先を進むと、この傾斜のきついタイトコーナーだらけの荒れ気味の林道に、山菜採りの夫婦が軽自動車で入ってきていました。でも、この日はバイクはおろか、車さえ林道にはほとんどいませんでした。
 東山林道には外側にもう一つぐるりと回って本線に戻る支線があったのは知っていましたが、今回くまなく走ってみたら、この外側の支線は2つもありました。四方原山の北側を回りこんでいたのかと思ったら、後でGPSロガーで確認してみると、この2つの支線は山の東西に別々にあるようでした。前に作った林道Mapを修正しておかないとね(^∀^)

東山の支線もちょいと崩れてま!
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 東山林道を抜けて、茂来林道の崩落箇所の反対側に出て確認して戻りつつ、今度は横屋沢線に入りました。
 ここは茂来林道の舗装区間と東山林道の下の方を結ぶ道で、07年に初めて完抜したのを確認していました。荒れ具合はまだ新しい道だけにさほどでもないですが、思えば東山林道もそんなに古い道ではないのに、結構な荒れ具合ですもんね。ここも程なくガレ場が多くなるような気がします。
 横屋沢林道と東山林道を抜けてから白岩の集落に戻り、今度は県道を少し戻って御座山方面を走ってみることにしました。

横屋沢林道の茂来側入口
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山木線はこの植物がいっぱい
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 御座山は白岩からも入山できるルートがありますが、林道ツーリングするなら下新井の集落から林道 山木1号線に入って、山木線を抜けるのが一番でしょう。今回は山木1号線の一番奥まで延びている本線の終点まで行ってUターンし、山木線に折れてからは支線を無視して最後まで出ました。
 時間は午後3時半過ぎ。ここから田口峠の方まで戻るには、実は結構時間がかかりますし、南相木から大門林道と相木川上林道を走るとさらに遠くなります。明るいうちに帰りの準備もしたいので、今回はここまでにして、県道をつないでキャンプ地まで戻りました。
 一通り帰りの準備を済ませて、夕方5時に雨川ダム湖畔を出ましたが、まだかなり明るいので、バイクで走れなかった道を通るべく、御座山から南相木に抜ける村道栗生小池線を使って峠越えし、相木ダムの近くから分かれる林道大門線を抜け、そのまま林道相木川上線を車で抜けてみました。画像は相木川上線の途中ですが、まだご覧の通りうっすら明るいでしょ。でも、もう7時近くですよ。
 相木川上林道は、本線の三国峠側出口が封鎖されていますので、真ん中の秋山沢線を南下して川上第二小の脇に出て、県道を東に向かいました。ちなみに秋山沢林道出口は、簡単な柵が閉められますが針金で止まった柵ですから開閉は簡単です。

車で相木川上林道を!
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中津川林道も走りまっせ!
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 ここから東は三国峠〜中津川林道になりますが、かつては長野県側も未舗装で、全長30kmのフルダートでした。現在は埼玉県側だけが未舗装の18kmのダートですが、これを走っていると懐かしさもあって、抜け切ったところを秩父方面に向かわず、旧金山志賀坂林道を北上して国道299号に出て、そこから西にぶどう峠を越えて小海に戻り、結局ぐるりと一周しちゃいました(笑。
 それにしても、この2日間でいくつ峠を越えたやら(^o^)。峠小僧ならぬ、峠のオサーン状態ですが、アンちゃん達はまず来ないような峠ばかり。まぁ、これが物好きなオサーンたるゆえんの道ですな(^∀^)v

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