ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリングレポート〜00年11月茂来山方面

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 00年11月12日、以前ふみ坊さんのツーレポで、茂来林道がようやく最後までつながったことを知った私は、日帰りで一つ目WR氏と共にそれを確認しつつ充分に味わうべく、早朝5時半に横浜を出発した。
 9時前に茂来林道の入口に到着した我々は、まず槇沢林道、茂来山林道を一周してから本線の広域基幹林道茂来線を走る。しかし、最初の舗装区間は以前に比べて若干延びているようであった。また、ダートが始まって程なく鍛冶の入林道の入口が見えたが、そこには「工事中立ち入り禁止」となっていたので、そのまま通り過ぎた。
 上の写真は十二神社でのもの。ここを訪れた別のオジサンに写真を撮ってもらった。以前に来た時はあまり意識しなかったが、よくよく見ると結構目立つ所にあるものだ。
 さて、市の沢の舗装区間を過ぎるともうすぐに信濃沢林道との変則四差路に出る。茂来林道に来たらここは外せない支線であるが、入ってすぐにチェーンゲートが張られていた。しかし、脇からすり抜けることもできる上、そのチェーンが妙に低く弛んでいたので、そのまま踏み越えてしまった。チェーンを張っていたのではなく、ただ付いていたという感じであった。

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 信濃沢林道は落ち葉が物凄く、石がその中に埋まっていてちょっと危険である。と言っても、我々のバイクのようにサスがサスとは呼べないレベルのバイクだからこそそう感じるだけかもしれないが…。
 出口に来ると、ここにもチェーンが張られており、こちらは普通の高さにあって乗り越えることは不可能。仕方なく脇を通ったが、他の林道のゲートのようにがっちり脇を固めている訳でもなく、はっきり言ってスカスカ。完全に通行禁止にしている風でもなかった。おそらくきのこなどの採集のための入山を禁止するためのものだろう。
 右は四差路に立てられた林道標識。ちなみに後ろの狭い道は登山道で、バイクは通れない。
 信濃沢林道は上りと下りのはっきりとした林道で、意外と単純であるが、茂来林道はもともとあった細切れの作業道や集落間の道をつなぎ合わせたものなので、結構色々な姿を見せてくれる。当日は松の落ち葉?が路面一杯に敷き詰められており、土とも砂利とも異なる不思議な走行感覚であった。土のように茶色く見えるのは実は全て落ち葉である。
 さて、茂来林道に戻った我々は、いよいよ一気に最後まで走ることにした。

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 水上の集落を抜けると林道はぐっと山の雰囲気を強くし、民家も終点まで一切見られなくなる。道は所々人為的な起伏があり、私のバイクではかなりキツイはねあげが起こる。しかし、全体としては実にフラットで、相当スピードに乗ってしまう道でもある。
 2年前に途切れていた区間を過ぎると広いY字路に出た。左が本線であるのは歴然であったが、右の道も気になり走ってみることにした。その道の名は深沢林道と言い、1kmもすると行き止まりとなった。今後に期待したい道である。おそらく数年後には南側の道と連結するのだろう。
 本線に戻って道を下って行くと、徐々に道は狭くなり、これまでの幅広な「広域基幹林道」としての一面は影を潜め、よくある寂れた細い林道のようになった。そして、しっかりと白岩の集落まで抜けられた。
 白岩から県道を左に少し進むと、すぐに東山林道の入口が左に現れる。初めは舗装されているが、じきにダートになり、本格的な林道らしい雰囲気に包まれる。途中行き止まりの支線が分かれるが、今回はそのまま左の本線に進むと、かなり勾配のキツイ登りとなる。この辺りの景色は標高2000m級の林道を走っているかのようだ。

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 左の写真は東山林道の急勾配の登り区間でのもの。とても美しい景色を堪能できた。
 ところで、茂来林道に合流した我々は、復路では支線を走ることにした。そこでまず下新井側の3.3kmの支線を走るが、工事中で抜けられなかった。次に水上側の支線を走ってみると、以前のように草茫々ではないものの、かなりヌタヌタしていた。落ち葉も物凄い状態だ。
 一旦県道に出て親沢方面に向かい、1km程進んで右折し、市の沢の手前に出る支線を走った。ここは廃道に近い状態であったが、新たに枝道ができていた。とてもぐちゃぐちゃの道である。
 落ち葉+ぬかるみにヒヤヒヤしながら名無しの支線を抜けて再び茂来線に出て、さらに進んで往路では入らなかった穴原林道に入り、県道に出て食事を取るべく国道を走ることにした。この林道も見晴らしは全く利かない道であるが、本線とはまったく違った印象の林道を味わえるので、是非とも走ってみることをお勧めする。
 松原湖に近いところまで南下し、食事を取った我々は、次にどこを走ろうかと話していたが、トランポに戻った頃はもう3時になっており、急に寒くなったので、ここからは車で林道を確認することにした(←軟弱者)。

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 車で茂来林道を走っている頃にはかなり陽射しも傾き、木々が金色に輝く姿は真に美しかった。茂来林道を抜けて三寸木に向かい、栂峠林道に入ってみたが、ここはほんの数キロで行き止まりであった。やたらに「栂峠→」と標示が立てられていたので、ちょっと期待していたがやはり抜けられなかった。ここがつながるのはまだまだずっと先のようだ。
 次に長者の森キャンプ場の先の白岩三川林道に向かったが、ここは厳重なゲートがあって進入不可能であった。そこで、ずっと山口の集落まで西に戻り、そこから御座山方面に向かうと、以前ダートだったところは舗装されていた。御座山に入る林道はダートのままであるが、これは行き止まり。どこまで続くのかは不明である。我々は既に真っ暗な山の中でターンできなくなるといけないので、適当なところで切り上げて帰路についた。この辺りの細かい道は、後日の楽しみとしてとっておこう。

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