ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ〜ツーリング20
日帰りいわき方面ツーリング

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 今回は新たな仲間であるZYNくんを迎えて、日帰りで北関東方面のロングダートを走ることになった。当初八溝山に決めていたのであるが、当日急遽いわき方面に変更した。その理由はいたって単純で、八溝山は高速出口から結構距離があったからである。左が若さいっぱいのZYNくん。実は今回が林道デビューであった。
 神楽山林道の途中にある平坦なスペースに車を停めた我々は、まず初めに浅見川林道を走ることにした。道の様子は以前と変わりなく、そこそこ荒れたところもあるが、全体としては良好である。砂利質のためちょっと滑りやすいので、ZYNくんのことを気にしながら走っていた。
 五社山黒森川内林道との分岐を左に進み浅見川林道を進むが、すぐにまた分岐が表れた。ここは本線とは思えないが、雑草のうっとうしい真っ直ぐの細い道をあえて進む。ちょっと行くと後ろの二人が来ない。戻ってみるとどうやら溝で振られてZYNくんが最初の林道の洗礼を受けたようだ(^^)。5kmほど進むとT字路に出たが、そこは五社山黒森川内林道の表示があるところだった(99年のレポート参照)。しかし、そこには以前分岐などなかったはず。間違いなく新たにつながった道なのだろう。
 分岐で一服し、たまたまそこにいたオバチャンに甘納豆をもらい、その処理に困っていた我々は、左折して県道方面を目指した。

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 少し走るとまた右側に分岐が現れた。興味深かったのでそちらを走ると、林道標識に叶沢林道とあった。ちょっと山砂っぽい路面の道であったが、なかなか快適である。そうこうするうちにまたT字路に出た。そこには「←双葉農場」となっていた。ここは一旦右折してどこに出るのか確認することにした。やはり5km程も走っただろうか、立派な県道35号線に出た(下の写真参照)。その出口に林道指標があり、それによると蛭沢林道とある。昭和10年竣工とあるので、結構古い道なのであるが、五社山黒森川内林道の開通とともにそれと結ばれることになったのだろう。やはり以前来た時には全くこのような道は五社山黒森川内林道側からは確認できなかった。いわきの林道って本当に深いものである。まだまだ色々な支線があったので、もっと細かく調べてみたい。
 再び蛭沢林道を戻り、今度は叶沢林道に曲がらず、そのまま直進して双葉農場方面に進んでみた。しばらくするとまた県道らしきところに出た。左折して走っていると「県道35号」とあり、先程蛭沢林道を走って出た県道と同じである。地名は「上浅見川」。ちょっと頭が混乱したが、適当に走っていると十字路に出て「←箒平」の標識に沿って左折した。帰宅後に分かったことであるが、どうやら蛭沢林道は県道の左側をぐるっと回るように延びていて、その中間地点辺りに叶沢林道が分かれて、それが五社山黒森川内林道に連結しているようだ。
 さて、箒平に出た我々は浅見川林道に再び入り、逆の側から国道399号を目指した。そろそろ昼食を取らないとキツイ時間帯である。早いところ国道に出て川内村の集落辺りで食事をしたいものだ。

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 ところが、私のサイドワインダーがどうも調子を崩していて、いまいちすっきり回転が上がらない。しかもアクセルを少し回すとキンキンいってしまって、えらく心配になってきた。おそらくガスがどういう訳か薄くなってしまったのだろう。これは車に戻って調節しないといけないようだ。
 浅見川林道の雰囲気は以前と変わらず、うっそうとした川沿いの暗い道である。土質の走りやすい道だが、再びZYNくんはフロントを取られたらしい。MXの練習をしている彼も、林道の滑りやすさに体もコワばってしまったようだ。
 浅見川林道を抜けて車に戻った我々は、とりあえず私がバイクのキャブ調整を、二人が車で下に降りて昼食の買出しに行くことになった。
 キャブを外してみると変な苔のようなぬるりとしたものが内側にこびりついており、これがメインジェットの目詰まりを起こしていたのだろう。ある程度掃除して組み直してみると、快調に回るようになった。
 さて、我々は食事後、次のメイン林道である乙次郎林道を目指して国道を北上することにした。

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 先に、より川内村に近い小田代林道に入ったが、ここは全く以前と変わらなかった。しかし、問題の乙次郎林道の入口を見誤って、「木戸北6号線」という標示の道に入った。するとここは数キロで行き止まり。Uターンして今度は直進すると、ホンの数戸ではあるが、民家のあるところで行き止まり。う〜む、以前来た時には開けっぱなしのカラクリゲートがあって、その入口が軽く分かったものだが、今回はどうも見付からない。でも、先ほど通り過ぎた左に折れる道があったが、あれに違いないと思い、そこを入って行くと、何だか開設工事中の道のようでちょっと不安になる。
 しかし、どこまでも続くようで、やはりこれが正解だったのだ。道には「木戸北11号線」とあり、ちょっとナゾが多い地帯だ。
 この辺ではもう、ZYNくんにあわせてゆっくり走らず、私も一つ目氏もそれなりに流して走ったが、さほどZYNくんは遅れなくなってきた。若いと飲み込みも早いのか、もう一般的なペースで走れるようである。
 途中、支線のゲートで記念写真を撮って乙次郎林道を抜けて、今度は井出川林道〜滝ヶ谷林道を目指して県道を北上した。

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 しばらく舗装路を走って井出川林道に入ったのはもう午後4時半頃になっていたが、まだまだ日は高い。この時点で走行距離はおよそ90km。その内ダートは70km弱程度と思われる。
 井出川林道は残りわずかのダートが残るのみだが、滝ヶ谷林道は12kmのフルダートである。前回は舗装路から左手の橋を渡って入っていたものだが、今回はどういう訳か直進している内に滝ヶ谷林道になっていた。右側に例の橋が見える。こういった入り方もあったのかと、一人しみじみ感じ入っていた。
 滝ヶ谷林道を下っていると、一時再びバイクの調子が猛烈に悪くなった。モーっといって回転がなかなか上がらないのである。これは困ったなあと思っている内に多少良くなってきたが、再びメインジェットがゴミを吸ったのだろう。
 ここで走っている姿を写真に撮ることにしたが、その写真がこの三枚である。上はカッコ良く決める一つ目氏。二番目が殿様乗りコーナリングの私。横がZYNくんである。もうこれくらい走れれば文句ないものだ。本人はヒヤヒヤしていたと言うが、なかなかのものである。

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 乙次郎林道の分岐に出て、さらに沢道林道に入り国道399号に戻るが、その沢道林道の川沿いの舗装間近と思われていた広い道は、何と今回もダートのまま残っていた。いわきって一体どうなっているんだろう。我々にとってみると非常に有り難いことである。山梨県にも見習って欲しいものだ(^^)。
 ガスが怪しくなってきたのでそろそろ車に戻ることにしたが、最終的に120km程度走った。見るとCRMはもうガスがない状態のようだが、サイドワインダーの方はまだタップンタップンいっていた。ハスラーはやはりカラカラに近かった。
 帰りは小玉川林道を確認しておきたかったので、小玉ダム廻りをしてからいわき中央インターを目指した。左の写真はダムの駐車場でのもの。この先、あまり期待はしていなかったが、しっかりと林道が残っていた。しかし、悪いことに車の調子がおかしくなり、何と林道の真ん中で止まってしまった。エンジンはすぐにかかるが、いかんせんぼこついて回転が上がらない。坂を登るのもえらく大変であったが、少しエンジンを休めておくとまた復活したので何とか帰ることができた。ただし、常磐道で1回、首都高横羽線で1回ずつ思い出したように止まってしまい、最後までヒヤヒヤものだった。

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 今回は林道デビューのZYNくんとともに久しぶりにいわきの林道を走ったが、相変わらずいわきは深かった。いや、以前より一層林道が増えているのだから、これはもう本当に驚きの林道天国としか言いようがない。皆さんも是非一度走ってみることをお勧めする。

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