ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ 林道ツーリング26〜秋のオッサン軍団ツーリング

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瞬間最大人数11名!
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 平成14年10月12/13日、不良(うっそぴょ〜ん)オッサンズらによって、今年も秋の北志賀ツーリングが実施された。例年では竜王スキー場にあるホテルバンフ北志賀での宿泊になるが、今年の春に廃業したとのことで、宿選びから難航するはめになったが、今回は新たにやへーさんが加わることになって、実に楽しそうなツーリングになった。今年はコムさん兄弟がバイソン・ビッグホーンで来るとのことなので、ワテは当初ビッグホーンで行こうかと思っていたが、さすがに三連発ではちょっとウザイかもしれないため、F4サイドワインダーを車に積んで行くことにした。
 横浜組の待ち合わせ場所は大和の卸センター交差点付近。朝4時50分までに集合予定だが、さすがに夜型人間のワテにはかなりキツイことは確かで、結局1時間程しか眠れなかった。ほとんど徹夜で集合場所に到着すると、既にミスッタ氏が来ていた。その後しばらく待っていたが、一つ目さんとタナカさんが来ない。こちらは八王子でやへーさんと待ち合わせているので、先に八王子に向かうことにした。しかし、その八王子でもやへーさんと会えず、しばらく待っていたら、一つ目さんと会えたミスッタ氏がこちらに向かっていると携帯に連絡があり、寝坊したタナカさんも長野に直行する旨を電話してきた。後はやへーさんだが、談合坂で待ち合わせの話もあったので、ひょっとしたらと思ってインターを入ったところでまたミスッタ氏よりTELが入り、やへーさんと会えたのでそちらに向かうとのこと。何だか今回も初めからドタバタであるが、不思議といつもそれなりに帳尻が合うのが妙なところ。

TW200やへー仕様
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 長野には10時までに着く予定が、ちょっと遅くなりそうなので、10時半頃到着するとヤッサンに伝えておいたが、意外と早く10時15分には到着した。しかし、何とそこには関越回りで来たタナカさんが既に到着していたのにはビックリした。一体何Km/hで走っていたのだろうか。
 皆と合流して、まずはホテル「サンプラザ」北志賀に向かうが、ここは名前とは裏腹にはっきり言って民宿。でも、食事など色々と気を配って下さり、充分満足できたので文句はないが。そうは言っても、やはりバンフ北志賀の撤退は我々にとってちょっとイタイことは確かで、できればまた復活してもらいたいものである。とても良い宿だったのになあ〜。
 ところで、今回のメンバーをここでご紹介しておこう。まず、右の写真は美しいF8バイソンを惜しげもなくダートに持ち込むコムさん兄。こちらの「カワサキトレール」のページでもご紹介済みであるが、本当に新車かと思えるほどの仕上がりである。二年前はEDタイヤを付けていたが、今年はどこから探してきたのか、バッチリトライアルユニバーサルを履いていた。コムさんのバイソンはフロントが19インチから21インチに変更されており、3.00-21が生産中止になって久しいので、なかなか手に入らないものである。やっぱ気合の入ったレストアラーはどこからともなく見つけてくるんですねえ。羨ましいなあ。でも、ダートでF1.8kg/R2.2kgのエアはかなり滑るでしょ。

コムさん兄&アメリカ野牛号
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コムさん弟&オオツノヒツジ号
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 これまた新車以上の美しさのF5Aビッグホーンである。コムさん弟は腕の良い塗装屋さんで、このきれいなバイクも彼の腕があったればこそ。ベースはF9だそうで、Fフェンダーが長いのでそれとなく分かる。ライトも一回り小さかったが、ハンドルは上のバイソンと同様に初期のもので、両側がちょっと上に曲がったような不思議なタイプ。これで林道を走り回ると手首が痛くなりそうである。
 コムさん弟は一昨年にハスラー250の8型をフルレストアして前々回の北志賀に持ち込んで来たが、それはショップに安く売ってしまったらしい。それがヤフオクに出て西のショップに買われていた話をしたら興味深そうに聞いていた。
 秋鯖はアブラが乗ってとてもイケルが、この秋鯖号も足回りエンジン回りとも絶好調。いつもながら一つ目さんは安定した走りで不安なところは全くない。今回はブーツを新調して来ていたが、それだけやる気満々なのだろうか。このところちょっと外装がヤレてきてはいるものの、良い感じの青い車体は彼にピッタリ合っている。
 このハスラーの最後期モデルは、さすがに80年前後のものだけに、それまでのトレールに比べて一回り大きいが、一つ目さんもまた平均的日本人男性よりも一回り大きいので、丁度いいかもしれない。DT200WRに乗る姿に比べると、ポジション的に余裕があるように見える。

一つ目WR氏&秋鯖号
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T口宴会部長&大アジ号
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 トコトコマイペースで走るT口さん。といっても、別段ヘタな訳でも何でもなく、それなりのペースで落ち着いて走っている感じである。オフロード歴そのものは長くはないものの、バイク歴は我が仲間内では随一。初めに一緒に走った頃よりも安定度は変わらないままペースが上がってきている。慣れてきたらガンガン走りそうな気配である。
 ガンガンと言えば、「宴会部長」の名の通り、夜の酒のペースは誰よりも早く、それこそガンガン行ってしまうタイプである。一つ目氏もタナカさんもガンガン行くタイプなので、それに挟まれたヤッサンは翌日二日酔いにやられてしまった。
 我らの仲間内では最も若い「オッサン」。カワサキ好きで、KDX125SRなども所有するが、このところ林道ではこの激しい小型のバイクオンリーのようだ。実際、このバイクはとてもハンドリングがキビキビしていて、エンジンもまたパワフル。ダートにはもってこいの仕様である。
 ところで、当のミスッタ氏は結構飛ばし屋である。さすがに田舎の和歌山でモトクロスをやっていただけに、腕前は大したものであるが、その名の通り結構「コテッ」とやっちゃうことも多く、ちょっとお茶目。今ダートを走るのが本当に楽しい年頃なのだろう(←じっと自分の10年前を思い出すオッサン丸出しのワ・タ・シ)。

ミスッタ・グリーン氏&熱帯魚号
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タナカさん&キンメ号
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 若かりし頃からあらゆるダートを走り込んできたタナカさんと、愛車のキンメダイ号XL250S。エンジンはUSホンダ向けXRデザートKITの262ccで、RショックもXRのもの。猫の皮をかぶった狼ならぬ、真鯛の皮をかぶったオニキンメといったところか。彼も生粋の飛ばし屋で、パフォーマーでもあるので、一緒に走っていると本当に楽しい。話によると、かつては危険なアタック系のクラブにも入っていたことがあるらしく、その頃のモーレツな話を聞いていたら、林道ツーリングって何なのかと思えるほどであった。
 2日目はXR650を走らせていたが、何とメーターはまだ11km! この林道が慣らしである(笑)。それにしてもでかいバイクである。ワテにはとても扱えそうもない。くわばらくわばら。
 何とTW200で思いっきりダートを走らせるやへーさん。我がサイトとも相互リンクして下さっている「YA-HEY JAPAN」の管理人である。TWでダートを攻めたり、SRのキャストホイール付きでダートラを走らせたりと、ちょっとした反骨精神が見え隠れするところは我々のツインショック好きと相通じるものがあるかも知れない。それにしてもこのTW、ちょっと乗せてもらったがとても200とは思えないくらいのずっしりとしたハンドリングであった。単なる接地面積の広さのみならず、やはりあのタイヤが重いのは確実で、これで不整地を走るのは骨が折れること間違いなし。逆に考えれば、だからこそ面白いのであるが。いわばここが反骨精神なのかもしれないが、結構お茶目なパフォーマーでもあるので、彼もまた見ていて非常に楽しいライダーである。

やへーさん&クロダイ号
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いっつあん&真鯛号
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 ご存知いっつあんと真鯛XLR250R。今回は初日にカワイイちびっこ娘に時間を取られて参加できなかったが、2日目は早朝から参加して、丸一日中付き合ってもらった。実はこのXLRは、以前CB750Fと交換して手に入れたものだそうで、傍からみると大胆なことをしたもんだと思えるものだ。しかし、だからこそこのXLRに対する思い入れもあるのだろうし、ダートランの魅力が大型四気筒のパワーに勝ったと言えるだろう(おぉ〜強引な説ぅ〜)。バイザー付きのヘルメットを着用しないのはゴーグルを付けるのが好きではないからだそうだ。よくよく見るとトライアルブーツにモトパンと、まとまっているようで実はバラバラ。いいっすねー、こういうの。
 寒さを見込んでコーディネートを無視して冬用ジャケットを着込んでやってきたというヤッサン。しかし、日中は暑い暑いと言っていた。そりゃそうだ、ワテなんぞシャツとトレーナーにウィンドブレーカーで充分だったくらいだからね。しかし、最後のナイトランでは鼻水ダラダラもんであったが、ヤッサンはぬっくぬく。結果として大正解だった訳だ。
 このブルーギル号スーパーシェルパは色々手が入れられていて、アタック大好きな彼にはもってこいのバイクである。リキ入れて走る時の彼はかなりうまい。世のCRM・RMXあたりでバリバリいわせている皆さん、シェルパだからといってナメてはいけません。

ヤッサンとブルーギル号
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トプコンばかことワテ&殿様ガラガラヘビ号
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 骨董品好きのワテにはどんぴしゃのバイク。壺と一緒に並べて観賞している(ウソ)。今回は1年ぶりにエンジンに火を入れたが、案の定キャブにナゾの物体Xがたまり込んで、そりゃもうえらく調子が悪かった。多分そうなるだろうとは思いつつ、キャブレターカバーがミッションのカバーと一体なので、外すとオイルがだっくだく出てきてしまうため、去年掃除したから大丈夫だと勝手に思い込むことにしてトランポに載せたが、やはりだめで、2日目の朝に清掃するハメになってしまった。しかし、それだけですぐに絶好調になる単純明快なバイクでもある。
 さて、午前11時過ぎに宿に到着した我々は、コムさん兄弟・T口さんとも合流し、まずは昼食を取ってくつろいでからすぐ裏手から伸びる丸山林道を走ることにした。この道は崖崩れからは無縁のようで、これまで一度も通れなかったことはないが、さすがに登りの区間は雨水も流れるのか、少々荒れ気味であった。ここでちょっとビデオ撮影をした後、やへーさんが前を走ったが、あのぶっといタイヤでこういった荒れ気味のところを走るのは大変だろうと思いつつ、とても安定して一定のペース(スピードはひ・み・つ―なかなかのペースよ)で走っているので感心してしまった。タナカさんは相変わらずブイブイ言わせて走っている。こりゃ、ちょっと頑張らなければイカンぞと思い、ちょっと回して走ってみたが、我がガラガラヘビ号は高回転に入るとキンキン言い出してイマイチ吹けない。あ、やっぱキャブをやっとくべきだったと思いつつ、まあ、それなりに走れたのでそのまま進むことにした。
 一旦登り切ると、ここは多少の上下はあるものの、ほぼ平坦な道になり、路面もフラット。こうなると俄然頑張っちゃうが、スカっと飛ばせて楽しかった。コムさん兄弟は丸一年ぶりのダートで、感覚を取り戻すべく無理せずT口さんらとマイペースで走っているが、ミスッタ氏とヤッサンも楽しんでいるようで、やはり結構速い。

丸山林道にて
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 丸山林道を抜け切り、出口で美しい紅葉をバックに記念写真を撮ったものが下の写真。日陰になるのでバックは少々露出オーバーなため白っぽく見えるが、実際は鮮やかに色付いていた。カメラ好きのオヤジが望遠レンズでこの美しい紅葉を撮影していた。
 記念写真を撮って丸山林道を往復しようかと思ったが、それでは気分的におっくうになるので、カヤノ平に向かって清水平林道を通って戻ることにした。以前は8km程残っていたが、最近の情報だと残りわずかのダートが残るのみだと言う。いずれにせよ、実際にどんなものか走ってみないと分からない。
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オッサンズ@奥志賀
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 舗装された旧奥志賀林道を走りつつ、あの80km以上あったダートがこれですかいと独り言をつぶやきながら北上したら、程なくカヤノ平に到着。ゲートのある雑魚川林道はどうなっているのかなと思い確認してみると、ゲートの脇にバイクが通れるように隙間ができている。はは〜ん、やっぱり皆さん目の前にあるオイシイ道を放って置けないのだな。よし、それじゃ我々もその恩恵にあずかろうということで入ってみることにした。去年は竜王側から何もなく入れたが、途中斜面が崩れて倒木が道を塞いでいてUターンせざるを得なかった。何でも竜王側にもゲートが出来ているそうだが、とりあえずこれも走ってみないと分からない。
 道自体は以前と全く変わらない。車がほとんど通らないため、落ち葉が路面にまんべんなく敷き詰められ、どこにギャップや石があるのか分からない。しかし、この道にはあまりギャップもなければ落石も少ないので、意外とすいすい走れる。気分的には滑りやすそうで薄気味悪いのであるが、グリップも良好である。ただ、路肩の草が多いことと、日が当たらないため全体に暗いことにより、快適には飛ばせない。ジェットヘルにはかなりキツイんだよね、この草。距離は全体で20km近くあるので、充分楽しめるだろう。

スキー場でのヒルクライム
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 雑魚川林道を堪能した我々は、帰り道にスキー場のところで休憩がてらちょっと遊んでみた。ここをタナカさんとやへーさん、ミスッタ氏らが登って行ったが、枯草がフカフカなため走りづらいようで、傍から見ていて楽しかった。
 宿に戻った我々はハスラーさんと落ち合い、夜遅くまでくっちゃべっていた。前日ほとんど寝ていなかったのは皆同じだが、不思議と酒を飲むと力が湧いてくるのか、話は尽きない。といいつつ、真っ先にやへーさんがごろりと寝込んでいたが。タナカさんの武勇伝やヤッサンの面白話、コムさん兄弟の有益なお話など、本当にこれぞバイク乗りの宴会といった感じでとても楽しかった。結局ワテとコムさん兄は12時過ぎまで話をしていた。あんなに朝眠かったのに不思議である。しかし、一旦布団に入ってしまえば爆睡。翌朝ヤッサンは飲み過ぎて二日酔いしたらしく、朝風呂につかって一汗かいて残留アルコールを体の外に絞り出していた。

2日目朝、斑尾高原駐車場での集合写真
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 2日目の朝、食事を済ませると何やら外で話し声が。見るといっつあんが既にやって来ていた。もうやる気満々のようである。ハスラーさんはTS400を持って来ていたが、どうもまだ調子が悪いらしく、ちょっと走らせて帰宅予定。今日のルートは斑尾周辺の林道を走った後、妙高小谷林道・姫川小谷林道を走ることになっていた。特にヤッサンの知っている斑尾のナゾ林道と、ようやく復旧した姫川小谷林道は今回の目玉である。期待に胸を膨らませて斑尾高原を目指した。
 途中、T口氏が帰宅したが、ほぼ全員揃って斑尾で撮った記念写真が上の二つ。最古はワテのF4で、最小はやへーさんのTW200。これに対し最新かつ最大はタナカさんのXR650。わんさんが来ていればあのシロナガスが最大になっていただけに、わんさんも惜しいことをしたものだ(意味不明)。それにしても、これだけの台数が並ぶと壮観ですな。しかも、普通大人数のクラブは速い人とそうでない人とのギャップが著しいのはよくありがちだが、このメンバーは皆そこそこの腕前でまとまっているのが良い。
 まずガスを満タンにして最初の林道に向かうが、やはりハスラーさんのTS400がどうもダメなようで、残念だが予定もあったので、ここで帰宅してしまった。また9人で走ったが、ヤッサンの教えてくれたナゾの林道はとても面白かった。ちなみにその林道は斑尾林道でも柴津林道でもない道で、斑尾高原の県道から南下して下の県道に出る道で、並行するように二つの路線があり、それぞれ途中でつながっていた。最初の林道で道を下っていたら、どうやら早速ミスッタ氏がミスってコテンとやったらしかったが、ほとんどキズ一つないところを見ると、まさにコロンとなった程度のものなのだろう。それに対し、我がガラガラヘビ君は、例のキンキン音が増大してちょっとやばくなってきた。一つめの林道を抜け切ってすぐに登りの林道に入ったが、ここでは全く吹けずにこりゃキャブクリーニングをしないととても走れる状態ではなくなってしまった。本来ならここから斑尾林道に向かうところだが、それは断念せざるを得ず、一旦駐車場に戻ることにした。
 コンビニで飲み物などを買って駐車場に戻った我々は、昼食を取ってから我が愛車のキャブクリーニングを手伝って頂いたが、そこにはナゾの物体Xがたっぷりと付着していた。これを取り除いて再度林道に向かうというところで、コムさん兄に急に連絡が入って、夕方までに帰らなくてはならなくなってしまったそうだ。残念だがコムさん兄弟とはここでお別れして、残った7人で走ることになったが、ようやく体がダートの感覚を取り戻していたコムさん自身もとても残念そうであった。

ヤッサン、はえー!
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さて、この後は…
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 コムさんらと別れた我々は、いよいよ妙高に到着したが、その間は結構な距離があった。こんなに遠かったっけ?と思いつつ、ダートが始まると嬉しくてそんな感覚も吹き飛んでしまう。ただし、何でこんなに車が多いのかと思えるほど普通車から四駆までうじゃうじゃ走っている。元々埃っぽい道なので、車が一台通る度にもの凄い砂埃が舞い上がる。ただ、バイクが後ろに付くと、ほとんどの場合道を譲ってくれたのは有り難いが、対向車もたくさん通るので、結局は砂埃だらけであるし、ブラインドではスピードを殺して左側に張り付いて走らないとならない。面倒な限りである。

お殿様
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いっつあん、車はいないかい?
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 上の3枚は妙高小谷林道で撮影したビデオのひとコマ。皆パフォーマンスを見せてくれてとてもよく写っている。やへーさんなどは張り切り過ぎてごろりとやってしまう始末である。
 ところで、妙高小谷林道は前半区間が災害前に比べて随分舗装化されているものの、まだ国民休暇村からはほとんどダートのまま残っている。もちろんここだけでは物足りないが、何しろ今年は姫川小谷林道が復旧したので、合わせて走ると実に充実した林道ランを楽しめる。
 トンネルを抜けて走っていると、とても美しいところがあったので、ここでもビデオ撮影をした。もうほとんど時間は残っていないので、ゆっくりはできないのだが。

お殿様その2
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ここではミスってません
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 さて、分岐を右に折れて待望の姫川小谷林道に入ったが、こちらは妙高小谷林道とは一転して草ぼうぼうの荒れた路面の道だった。しかし、やはり多少車が通るので、ブラインドで飛ばす訳にはいかない。来ないなと思っていると不意に現れるのはやっかいなもので、それがサンデードライバーのような連中で、バイクが来ることなんぞ意識していないのか、コーナーでど真ん中を走ってくるのも困ったものだ。
 後半地点で崩落現場らしきところに出たが、いかにも人工的な風景でそれがかえって当時の災害を感じさせるものであった。

まだまだ余裕タップシ
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シェルパでフロントを上げる走り
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おお〜モーレツー!
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 さて、姫川小谷林道を抜け切った我々であったが、そこでそのままUターンしようと思っていたものの、何台かのバイクの燃料が怪しくなってきていた。それで姫川温泉の国道に出てガスを補給しようと思ったが、スタンドが開いていない。しばらく南下して小谷村のスタンドで給油して、そこから再び小谷温泉方面に入って妙高小谷林道経由で帰ることにした。しかし、また我がガラガラヘビがキンキンヘビになってきて、いよいよ小谷温泉に至る手前で止まってしまった。ちょっとダキツキの様子。ガスが薄くなっていた訳だが、何でまた薄くなったのかと思いあせったが、単純にキャブの上蓋のリングが緩んでいたために空気を吸い込んでいたためであることが判明。昼にいじった時にちょっと緩んでいたのが、振動でどんどん回ったものらしい。何はともあれ良かった良かったと思ったが、もう一つ問題があって、この老バイクはライトを点灯するとエンジンの点火がおかしくなるという妙なクセがある。これは何が問題なのか分からないので、明るいうちに戻るべきところであったが、最早真っ暗。ヤッサン、いっつあんの先導で後ろからタナカさんに路面を照らしてもらい、夜の峠道と妙高小谷林道を走った。ゆっくり走っていたはずだが、だんだんペースが上がってきて、やへーさんの話だと40-60km/hの速度で走っていたという。特にミスッタ氏はとても楽しかったようで、また林道ナイトランをしたい模様。
 斑尾の駐車場に着いたのは8時頃。ここから横浜に帰るのは12時過ぎかなと思っていたが、どうやら中央道が大渋滞しているらしく、途中SAで食事を取って時間を潰そうと思ったが、田舎のSAのレストランの閉店は早い。結局諏訪で一旦外に出て夕飯を取り、ゆっくり東京を目指したが、やへーさんを調布で降ろして最終的に横浜に到着したのは3時頃だった。とても疲れたが、実に充実したツーリングとなったことは確かだった。

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