ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング32〜秋の天こ盛りツーリング

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やっぱ電気系?

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 早いもので、今年もYMP高齢、いや、恒例、秋の北志賀ツーリングの日を迎えた。ああ、時が経つのは早い。つーか、早すぎ。ワテはあと何年バイクに乗れるのだろう。じっと手を見る(←おいおい)。おっさんの心の叫びはともかくとして、年々楽しいメンバーが無節操にバイクを持ち寄って山の中を乗り回す姿は結構壮観。楽しさったら筆舌に尽くし難いですな。だからレポは書けませんと言うのはウソで、上の写真のように12台ものばらばらのバイクが集まるとなんか妙。どれが何だか当ててみたまえ。むっふっふ。しかし、唯一共通するのは「オフロードバイク」であるということ。ここが重要である。
 今回も例年通り北志賀高原竜王スキー場に泊まり、その周辺を走り回るのであるが、1日多く休みが取れたワテは、ミスッタ氏と共に二人だけで前日に入笠山方面を走って前夜祭を楽しんでおいた。

ミスッタ氏@黒河内林道
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 10月10日、朝10時にミスッタ氏に我が家へ来てもらい、そこでバイクを積んで出かけたのが10時40分。ゆっくり出ることができるのはいいですのお。いつも朝5時集合などと暗黙の了解があるが、夜型人間のワテにはホントきつい。結局大半の場合ほとんど眠らずに家を出ることになるのだが、朝10時集合というのは天国のようである。まあ、この日は大して走る予定ではないので、これで充分である。
 でれでれやって入笠山に到着したのは午後2時頃。意外と時間がかかったが、まずは早速黒河内林道を走るべく、入り口に向かった。しかし、道路工事中のため真っ直ぐ進めず、迂回するように言われた道が金沢林道。最後に走る予定だったが、まあ、これはこれでよいだろう。道は以前ほど砂利でスリッピーな下りという印象は感じられなかった。

 黒河内林道に入ると、いつもながら真っ直ぐなような曲がっているような微妙な道がだらだら続くが、初心者には安心して走れる道であろう。ちょっと腕が上がってアクセルを開け過ぎると、対向車がちょこちょこ来るだけに危険かも知れない。
 黒河内ももう少しといったところで、スタックしたパジェロイオのおっちゃんらに止められた。何でもタイヤが二本バーストしたらしく、どうにもならないとのこと。携帯も持っていないようで、貸してくれないかと頼まれたが、こっちも車に置きっぱなしだったので、下に降りてその旨を伝えてやることにした。丁度出口に南アルプス林道を走る観光バスの停留所があり、状況を説明したら後はそこで引き受けてくれた。あのおっちゃん達は定年後に奥さんと山菜取りでも楽しみに来たのだろうが、どうなったかな。

今回も殿様バッタ号です
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う、日が沈みかけている
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 黒河内を抜けて高遠を通り、町道高嶺線に入ったのがもう4時半過ぎ。さすがに急がねば暗くなってしまうが、悪いことにバッタくんのライトが点灯しない。今日のために修理屋さんにお願いしたのに、これじゃ話にならない。ということで、のんびり楽しみつつ流して走っていたが、左のように写真を撮ることも忘れてはいない。
 この道は元々左右を木で覆われた箇所が多く、昼間でも暗いのだが、5時ともなると相当怪しい。所々に見られた赤土の部分と、踏み固められて湿ったちゅるりんな赤土の部分が見分けられなくなって、のんびりと気楽にコーナーを曲がっていたらバナナの皮を踏んだようにフロントタイヤが滑った。体勢も何も一瞬の出来事で、ひざを擦りむく羽目に。ライトが恨めしい。イタタタとやっているうちに、周囲は真っ暗になってしまった。

 そんなこんなで、長野市内のビジネスホテルに到着したのは夜8時。ハスラーさん改めゴキンさんと合流し、ちょっとした宴会の後早目に寝ることにした(ゴキンさん、ごっちゃんです)。
 11日朝9時、信州中野ICで皆と待ち合わせたが、タナカさんらがちょっと遅れるらしく、先に北志賀高原のホテルノース志賀(って北志賀じゃん)の駐車場に向かった。皆のバイクをトランポから下ろすと、そこでわいわいガヤガヤ始まるので、出発の時間はいつも遅れ気味になるが、そうこうするうちタナカさんも昼に来る予定のわんさんも到着したので、早速金倉林道を走ることにした。

信州の朝はすっきり
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ローレンローレンローレン、ローハーイド!
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 左はコムさんがまた仕上げたビッグホーンで、ローハイドブラウンの初期型である。いつもながら、オリジナルよりもきれいなのだから、全く恐れ入る。エンジンも絶好調で、ビンビン上まで回っていた。
 ハスラーさんもビッグホーンを購入し、コムサンのところでレストアしてもらい、鮮やかなグリーンのF5A型仕様のビッグホーンをコムさんに持って来てもらっていた。当初ハスラーさんはKDX200空冷を走らせる予定が、あまりにもビッグホーンが素晴らしかったので、これを初日は走らせることにした。しかし、その楽しさに完全にやられてしまったのだろう。翌日もビッグホーンに乗り続け、最後に「あれ?」となるまでガンガン走らせていた。こんなにきれいだともったいないでしょうに〜(^^)

 今回のメンバーは11日が11人、12日が12人と言う具合に、なぜか日にちと人数が同じであるのがおかしな感じであるが、いずれにせよ、12人がダーっと連なって走る様は壮観で筆舌に尽くし難い。あれ、なんか過去に言ったことがあるような。デジャヴ?(笑
 大雑把に参加者の説明をしておくと、右が第一級のレストアラーであるコムさん。今回弟さんは来られなかったが、兄弟揃って旧車を新車以上に仕上げることにかけては並ぶ者がいないほど。どうやったらあんなに見事に仕上げることができるのかしらねえ。しかも、そんなお宝を惜しげもなく林道で走らせるのだから、ただのコレクター的な磨き専門おやじとは確実に異なる。ワテもコムさんのようにバイクを楽しんで行きたいとつくづく思う。

コムさん&ローハイド
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今回初参加〜
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 こちらは初参加の忍者ハス4のさたさんとナゾのロボコップ号おっちゃん。考えてみると最年少のさたさんと最年長のおっちゃんが並ぶ貴重な写真かも知れない(←どこがじゃい)
 さたさんとは最近連続でビンテージMXでご一緒しているので何だか深い付き合いのような気が。でも、さたさん自体は何と今回が林道デビューで、コースとは違って滑りやすい道にひやひやしながら楽しんでいた。とても初めてとは思えない腕前。
 おっちゃんはいっつあん・やっさんらと昔から親しいバイクの修理屋さん。とにかく何でも作ってしまう独創的な人で、今回持参した“ロボコップ”も元はTLMの250だそうである。長い経験から、やはり腕前は大したもの。しかし、トライアルパンツが年齢とどうも合っていないような気が(笑

 こちらは凶悪メダカ号をぶいぶい言わせていたタナカさんとM井さん。あのXR100がおっちゃんのところで徹底的にチューンされて、メダカからピラニアに変貌してしまった。ちょっと気を緩めて走っていると、後ろから「ウガーッ」と言った感じで噛み付いてくるから怖い。もし林道で彼らに出会ったら、メダカだと思ってナメてかかったらいけません。実はピラニアですから、先に行かせましょう(笑
 タナカさんはED〜ゲロトレライダーで、M井さんはトライアラー。他にもメダカ仲間がいるらしく、この夏も四国の林道でウガーっとやって来たらしい。ホーント気楽で気さくな人達で、いつまでもガキンチョの心を忘れないナイスなおっさんである。でも、ピラニアでもある(←しつこい)

メダカの皮をかぶったピラニア軍団
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もう楽しくて楽しくて
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 こちらは最近ハスラーにさっぱり乗らなくなったため、改名したハスラーさん。新HNは「ごきん」さん。意味は不明である。なにやらアンパンマンを思わせる名であるが、あれはドキンちゃんだったか(←何の話よ〜)
 それはともかく、今回はこの見事なF5A型仕様のビッグホーンを初めて手にして、もう顔がほころびっぱなしである。当初乗る予定だった83年型空冷KDX200の白緑ツートンも非常に珍しく、ワテもそれに合わせてKLXを持って行こうかと直前まで考えていたが、当日引っ張り出そうと思ったらRウィンカーがもげていたので、急遽断念した。もうプラパーツは劣化しているのですなあ。何やらこんなところからも年を感じてしまった。
 おっと、一人しみじみしてしまったが、今回ごきんさんには宿の手配から新しい林道の情報、さらに前日の晩飯まで、何から何までお世話になってしまった。古いビッグホーンのタンクを持って行ったら、代わりに新しいボブキャットのタンクを譲ってくれたし、もう、ホントお世話になりっぱなし。長野に足を向けて寝られませんな。マジで。

 こちらもおなじみわんさん&シロナガスクジラ号。バイクの印象が強すぎて何度も見ているような気がするが、考えてみると去年の夏の「たたりツーリング」以来ですなあ。それにしてもドデカいが、相変わらずわんさんは良くこれを操れるものだ。リアタイヤはスリックみたいなやつが付いているのだから。コーナーの立ち上がりでは、右に左にズリズリ行っていたが、わんさんは意外とヘルメットの中で「うひょー」とか言って楽しんでいるのかもしれない。ちょっと長い直線でビデオ撮影をしたが、ファインダーを覗いている傍らを、静かで巨大なシロナガス号が通ると、明らかに他車と異なりもの凄い風圧を感じておっかなかった。

一年ぶりに息を吹き返したシロナガス号
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今回もブルーギル号は元気です
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 やっさんは今回もブルーギル号で楽しく走っていた。前回のツーリングでフロントが軟らかく感じたのか、フォークのインナーにカラーを入れてきたが、それによって足がカチンコチンになって結局外していた。見ると7cm程はあろうかというカラーが入っていたが、ありゃ、カチンコチンになりますぜ。結構ガレたところも多かったので、フロントがぴょんぴょん飛んで定まらないかもしれないが、そこはやっさん。無難にこなしていたのは立派である。ところでやっさん、ストレートをそこそこなスピードで走っているのに、どうやったらあんなに簡単にフロントを持ち上げられるの?

 いっつあん&真鯛号は今回もガンガンパフォーマンスを決めてくれた。いつもながら本当に元気がいい。このところ奥さん用セローを気に入ってちょくちょく乗って来ていたが、やっぱガタイの大きないっつあんには真鯛号が似合う。このバイクを気軽に手足のように扱えるのだから、マジでトライアルあがりのライダーは上手いと思う。いっつあんは今回のツーリングのためにEDタイヤを新たに入れて来ていたが、意気込みはNo.1かも。せっかくみんなで集まって走るのだから、目いっぱい楽しまなければ損といった具合に、いろいろなバイクを借りて走り回っていた。

出た!パフォーマンスいっつあん!
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ちょっとミスッタ?
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 ミスッタ氏は125TRが前回逝って、なお悪いことに直している最中にさらにぶっ壊してしまい、今回とても乗ってこられなくなったので、いつもの熱帯魚号で登場した。一緒に走り始めてから、確実にスピードアップしているが、ちょっと無茶をしてミスッタ度もアップか(笑。左の画像でもちょっとノーマルタイヤでこの撒き砂利&岩ギャップ有りのコーナーで倒し込み過ぎかと。実際この後大きなギャップで滑りまくり、ひやっとしたが、こうした意気込みがないとより上手くはなれないのも事実。そうした意味では、非常にイケイケ型の人間かもしれないが、ダートを楽しみたくて楽しみたくて仕方がないと言った感じでもあり、かなりの腕前に到達するのもさほど遠くないだろう。

 こちらは2日目に合流したひろさん。春に走った時は見事な73年型DT250であったが、今回は電装系がイマイチだったらしく、この恐怖のオタマジャクシ号を走らせていた。メダカより小さいこのバイクをわざわざトランポに積んで来たが、このオタマジャクシもなめていたらワニに変身する。見るとタイヤの真ん中のブロックが縦につながっていて、しかも深く亀裂が入っている。さらに悪いことに、何とこのタイヤはチューブレスだそうである。もう走り出す前からヒヤヒヤであるが、上手い人が乗ると何でも速い。
 ひろさんは上田の方に住んでいるので、2日目は松代と真田を結ぶ地蔵峠で待ち合わせることにしたが、帰りは我々のため、丸子の方まで道案内して下さった。おかげで、快適な道をすいすい走って帰ることができた。ひろさん、感謝していますm(_ _)m
 来年は是非ともDTケロちゃん号を直して、またがんがん走りましょう!

恐怖のオタマジャクシ号
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一つ目氏の珍兵器
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 一つ目WR氏は、11日の夕方に合流。いつものDT200WRがついに逝ってしまい、かなりの修理費のことを考えていっそ買い換えちゃえということで、この珍兵器を購入したとのこと。フロント18インチ、リア17インチだそうで、うまいことフロントに125リヤ用の4.10タイヤをぶち込んで来ていた。さすがに重いようだが、そこは経験豊かな一つ目氏。ガレガレの急な下りも無難に走っていた。それにしても、わんさんのHPNと合わせて、今回は2気筒車が2台も入っているし、ミニバイクが3台、トライアラーが2台、旧車ビッグが3台、ちょい古1台、新しいやつ2台と、はっきし言って外から見ると異様な集団でしょうなあ。ここまでバラバラだとかえっていいかも(^^)

 ワテは今回もKT殿様バッタ号で参加した。翌週の虫干しトライアルに参加するため、できる限りこのバッタ号に体を馴染ませておきたかったのだが、トライアルの練習をすることはほとんどできなかった。それどころかメダカ軍団に突っつかれ、もうほとんどこのバイクでMX乗り(笑
 とにかく4速ではすぐ回り切って壊れそうな音を出すし、5速ではモーっとなるし、まあ、分かってはいるけど林道で乗るバイクではないですな。やわらかいサスはギャップですぐに底突きして暴れ回るが、何と言っても軽いのはよろしい。しかし、このバイクに乗ると、尻がでかく見えるのはマズイ。実際、ここ2年の間に随分体重が増えたのであるが。

何をにやけとんじゃい
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ビッグホーンはおもろいでしょ
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 さて、11日朝にホテルの駐車場に集合して、まずは倉下・金倉林道を往復することにした。この道は秋の北志賀ツーリングが始まってからずっと奥志賀方面の道が工事中のままで、結局渋温泉にしか抜けられない。渋温泉まで行ってしまうと、戻る際に長々と舗装路を走る羽目になるので、結局往復することになる。道自体は例年通りそこそこ荒れ気味で面白いが、若干舗装工事も進んでいるようで、この日も下の方で工事の音がしたので、いつも記念写真を撮っているベンチのあるちょっとした広場まで行ってUターンすることにした。しかし、そのベンチは見ると朽ち果てて潰れてしまっていたのは何だか残念な気がしたものだ。形あるものは時とともに…(←エーかげんにせいっちゅうてんねん)

 サクサクっと林道を一本こなしてホテルの駐車場に戻った我々は、昼食を取るべくレストランを探しに出た。しかし、どこもさっぱり店を開いていない。大丈夫なのか、北志賀高原。何だかとっても心配になる。結局歩きに歩いて去年と同じピザ屋で昼食を取ったが、品が出るまで時間がかかるのよね、この店。結果としてまたもやどっかりと腰を落ち着けてしまったが、まあ、これがおっさんずの本領発揮とも言うべき姿である。気にしない気にしない。
 次に我々はホテルのすぐ脇から延びる丸山林道を奥志賀方面に抜けることにしたが、ここらへんになるともうしっかりと紅葉が進んで、周囲の景色が実に見事。登りこそ若干荒れたところもあるが、全体にフラットで走りやすく、ついついアクセルは回し気味になってしまい、結局紅葉どころではなくなってしまう(笑

おっ!攻めてますね
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ちょっとピンキーなおっちゃん
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ちょっとスモーキーなさたさん
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何やら巨大な物体が
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 丸山林道の途中、ちょっとした直線区間があり、ここで以前ビデオ撮影をしたのであるが、今回もそれぞれのバイクの全開走行をビデオに収めた。若干の登りなので、メダカ号やバッタ君には辛いものがあるが、わんさんのHPNクジラとコムさんのローハイド号は特に迫力満点。力に任せてビューンと走り抜ける様は、威圧感たっぷり。
 反対に音だけはブボボボと勇ましかったが、メダカ軍団は明らかに−20q/hという感じであった。逆に考えれば、よくあれでスピードを落とすことなくどこでも走ってしまうものである。力のないバイクを上手に乗りこなすには、やはりしっかりとした経験がものを言うのだろう。改めて感心してしまった。

 11台分のビデオ撮影とのなると、そりゃもう大変だったが、とりあえず無難にこなして出口を目差す。この丸山林道は近いうちの舗装化はないだろう。全体で20q弱の林道であるが、とても楽しめる道なので、お勧めの一本である。北志賀側から入ると途中X字的に交差するところがあるが、右の登りを進むと丸山林道で、左に下ると雑魚川林道に入り、カヤノ平に抜けるようになっている(ただし、出口にゲートがあるが)。
 これまでしばしすっとばしていたので、一通りビデオ撮影を済ませてからはゆったりと流して走ったが、思いのほか早く奥志賀側に到着した。丁度出口のところにバス停か何かの小屋が建っているので、その脇で例年通り記念写真を撮影した。

後ろの白いのは忍者の煙幕です
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メダカ(ピラニア)軍団出撃!
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 ちょっと休んでカヤノ平を目差して北上しようとしたら、ミスッタ氏のKDXがもうリザーブ状態になっているらしく、残り20q位しか走れないとのこと。カヤノ平までがそこそこある上、雑魚川林道を通れば完全にガス欠間違いなし。林道RUNが楽し過ぎてガスの補給をすっかり忘れていたようであるが、そんなに走っていないのにもうなくなるとは、つくづく燃費の悪いバイクである。うちの殿様バッタ号もあまり燃費は良くないが、まだ5.5リッターを使い切ってはいない。ちょっとつゆだくではあるが(笑
 で、結局は丸山林道をそのまま戻ることにしたのであるが、まあ、時間も遅くなりつつあったので、それはそれで正解だったのかもしれない。

バレリーナ?くるっと回らないと
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おぬしも窮屈よのう
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タイタニックなわんさんとスベスベマンジュウガニなミスッタ氏(←ナゾ)
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 丸山林道を逆走して戻った我々は、ホテルノース志賀にチェックインして、早速温泉にゆったりとつかって疲れを取った。夕食はきのこづくしのコースで、一泊6600円と安い割にたっぷりと料理が出た。近年ホテルの運営も厳しかろうが、ここまでサービスしてくれたら文句なしである。ゆっくりと食事をしつつ、ぺちゃくちゃ話していたら、丁度この頃一つ目WR氏が到着したので一安心。連絡が入らなかったので、どうしたのかなと思っていたが、ちょっとした用事が入って昼に来られなかったようだ。
 夜の宴会も盛り上がった。我々タバコ組はヤニ部屋に詰めていたが、そこに皆さんが来て、また色々な話をするものだから、そりゃもう大変。換気のために窓を開けていたら、山の冷たい空気にさらされて、ワテは一気に湯冷めしてしまい、鼻水が。我が愛車のみならず、自分自身もつゆだくになるとは…。

 何だかあまり眠れなかったが、それなりにすっきりと起きてホテルをチェックアウトしたのがおよそ9時頃。いっつあんら自走組は先にひろさんとの待ち合わせ場所である真田〜松代間の地蔵峠の駐車場へ向かった。我々トランポ組は中野の街中を抜けてちょっとだけ長野道を使い、待ち合わせ場所に向かったが、ここでももうバラバラに(笑
 峠に到着してみると、DT-1Fで来るはずのひろさんが、なんとKSR80を持って来ていたのにはビックリ。これで林道を走るなんて、そりゃもう地獄かと。タイヤを良く見ると、別段ダート用でもなさそうだし、さらに良く見ると中心に真っ直ぐつながる1本のブロックの脇の溝に大きなひび割れがあった。チューブレスタイヤでもあり、いつバーストしてもおかしくなさそう。

黒メダカ、頑張っちゃいます
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赤メダカもビンビン
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 準備を済ませてまずは向かいのダートラコースの脇から山の神林道に入る。ここは周囲の木々に日光をさえぎられた暗い感じの道で、朝の雨で路面もぬれている。しかし、町道高嶺線の踏み固められて表面がつるつるの赤土の道とは異なり、土質ではあったが、結構グリップは良好であった。道自体も全体としてフラットで走りやすい。
 しばらく緩やかな下りを走りいくつかの分岐にあたるが、右側に進み町へ下りる側が桐宮林道である。ここは短いので、左に折れてぐるりと山の神林道を一周することにした。急な登りとタイトなコーナーが多かったが、ものの見事にダートラコースの入り口に到着できる。全体では軽く10qを超えるが、周回ルートだけでは8q弱になる。

 次に地蔵峠をわずかに下り、東豊御林林道に入ったが、一つ手前にもちょっと先にも林道らしき入り口があって迷いやすい。峠から二番目の入り口が正解である。
 この道は今回の林道の中で最も整備されていて走りやすい。必然的にペースアップして行くが、途中ちょっとしたスペースがあったので、ここでビデオ撮影することにした。
 止まってよくよく見ると、結構な下りカーブであるが、皆楽しげに走り抜けて行く。上の写真はタナカさんのメダカ号。典型的なED乗りであるが、リアがすべり気味でも足は出すまで至らない。コースに比べて滑りやすい林道で、ここまで倒し込むと結構な速度に達するのは間違いなし。メダカ号は下りでは元気モリモリである。
 右の3コマは恐怖のオタマジャクシ号を操るひろさん。ここでは一番モーレツな走りを見せていた。3コマ目の画像をご覧あれ。こりゃオートレース並のバンク角ですよ。当然尻は流れて行くものの、上手くコントロールしているのが見事。何せ結構な下りカーブだから、ここまで回せる人は少ないでしょうなあ。ちなみに、ひろさんもワテと同じMX型の乗り方をするようだ。と言うか、実際モトクロスの経験がとても豊かであり、林道も豊富に経験していて、ダートライダーとしてはかなりのハイレベルな腕前のおっさんである。

このオタマジャクシ号も並じゃありませんな
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ブルーギルも負けてません
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 しばらく進むと、残り3q程度のところでY字の分岐に出るここを左に折れるのが東豊御林林道の本線であるが、右側の道がいつの間にか完成し、上手い具合に菅平方面に抜けられるようになっている。距離は左と同様におよそ3q程度である。やはり道は整備されていて、走りやすさは第一級。ここも楽しみながら一気に走り抜けてしまった。
 菅平に着くと、街中は結構な観光客である。ここで昼食を取ったが、この店には「ラガーメン」という妙なラーメンがメニューにあり、これがウリのようだ。ワテはカツカレーにしたが、ラガーメンを注文した人は勇気があるね。と言っても、結局はただのラーメンで、容器だけがラグビーボール型であっただけだが。

並んでるけどばらばら
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 昼食後、ゴキンさんが前もって調べておいてくれた、菅の沢林道の近くに抜ける新しい道に向かう。菅平から菅の沢に向かうのに林道を使って行けるのだから、こりゃもう林道を満喫である。ワテはその存在を知らなかったが、ちょっと前から開通していたようで、この近辺は今後も完抜林道が増えて行くのかもしれない。
 いくつかのテニスコート脇を抜けていよいよ林道に入ると、それなりに荒れた道が続いている。なかなか楽しい林道だ。ただし、問題は両脇からヤブが伸びていて、左側のわだちを走っていると、草がやたらと手や顔を打つ。ただのジェットヘルにはきついし、視界が閉ざされ道もブラインドだらけであるため、とてもスピードは出せない。話によると、対向車もあるとのことなので、慎重に進むことにした。
 上の写真は途中の分岐で写したもの。ここには林道名が刻まれた杭が打ってあり、それによると洗馬林道と言うらしい。ゴキンさんによると、林道入り口には菅平林道となっているそうだ。分岐の左側は洗馬林道支線で、これはまだ行き止まりらしいので入らなかった。

洗馬林道を抜け切って、菅平林道の入り口を目差して走るが、入り口を通り過ぎてしまい、やっさんとワテとでちょっと確認して来る間、皆さんに畑の脇でしばし休んでもらっていたら、出発する際にゴキンさんのビッグホーンがヘソを曲げてしまった。コムさんがプラグを外し取り換えてみたものの、どうも火が飛ばないようだ。ここでも電気の魔の手が〜。結局どうにもならないので、コムさんのビッグホーンにゴキンさんが同乗し、地蔵峠に戻ってトランポを取りに行くことにした。もう時間的にも3時を過ぎているので、丁度良かったかもしれない。と言うのも、彼らは何とこれから諏訪に向かってXS1のクラブのミーティングに参加することになっているからである。林道を走り回って、まだ別のミーティングに参加するとは、いやあ、タフなおっさん達である(笑

あれれ?
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では〜!
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 愛知からの自走組わんさんも時間的にそろそろ帰らねばならず、ここでサヨナラになったが、6時ちょいには掲示板に書き込んでいるところを見ると…。一体何キロで高速を走ったんじゃ〜(^^)
 残った我々はしばらく畑の脇でぺちゃくちゃやっていたが、メダカ軍団は道の両脇でおねんねしている。なんかワイルド。おねんねだけど。
 ゴキンさんがケットラ号に乗って戻ってきたのは約30分後。ここで改めてコムさん、ゴキンさんと別れて我々が菅の沢林道に入ったのは3時半頃になってからである。
 菅の沢林道は以前と変わらずそこそこ荒れていた。我が殿様バッタには少々厳しいがその前に足が痛くなってキックするのに足を上げるのもおっくうになっていた。前半は頑張ったものの、後半は後端に付いて皆さんの走る姿を楽しませてもらったが、ミスッタ氏が途中でズザーっとやってしまったようだ。

 菅の沢林道を抜けて地蔵峠に向かうため、やっさんに先導してもらったが、舗装路を走るより東豊御林林道を戻った方が早いようで、結局行きでは使わなかった側の入り口から林道に入ることにした。しかし、我が愛車のタンクを見るともうほとんどガスがない。こりゃまずいので、ここではエコノミー走法に徹してお楽しみ隊にはガンガン先行してもらうことにした。それにしても20q弱の道が、あっという間に終わり、まだ明るいうちに峠の駐車場に到着することができた。

みなさーん、おつかれ〜!
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 ここで記念写真を撮ったのが上の写真。皆さん、疲れと言うよりも、充実した顔を見せている。バイクを手足のように扱って楽しんだいっつあん、ぶっ飛び組のタナカさん・M井さん、ちびオタマジャクシで荒れた道をガンガン走ったひろさん、林道は初めてなのに旧車で人並みに走れたさたさん、初お披露目の重い2気筒車ですいすい走っていた一つ目さん、久しぶりに本気になってブルーギル号で攻めたやっさん、結構速いのだがもっと速く走りたくて仕方ないミスッタ氏、それにKTばっか走らせたワテの9人。みんないい顔してるね〜! ローハイド号のコムさん、きれいなビッグホーンに乗ってにやけっぱなしのゴキンさん、笑顔のチャーミング?なおっちゃん、巨大シロナガスをすいすい操るわんさんも含め、今年の秋ツーもホント楽しかったですなあ〜。いつまでもこうして皆さんで楽しみたいものである。

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