ヨコハマ・マウンテン・パッセンジャーズ
林道ツーリング34〜秋の呆れたおっさんツーリング

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(゜o ゜)ポカーン

よくもまあ飽きもせず…
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 今年も行ってきました。10月といったら我がYMPオッサンズの心はどうもそわそわわくわくしてしまい、仕事も手につかなくなるが、今年はそれに加えて台風が妙に多くて、この秋の北志賀定例ツーリングの直前にも台風が近付いていて、そらもうひやひやどきどきモノであった。8日の金曜日の時点で四国・近畿方面を通過し、いよいよこちらへやってくるという日に初日を迎えることになり、「こりゃだめだ、初日は宴会〜」とさっさと決めて、集合を9日土曜日午後4時に北志賀のホテルでということにした。おかげで当日は10時に横浜を出ることができて、睡眠もばっちり。ミスッタ氏とペチャクチャおしゃべりしながら雨の中一路信州へ。

だらっとしてまっせ〜
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 宿に最初に到着してみんなを待っていたら、いっつあん、やっさんが順に現れたが、何と川崎のピラニア軍団は朝10時に到着していたそうで、うちらがトップゲットではなかった。悔しくも何ともないが(笑)。それにしても、「ピラニア団はこの台風の中を走っていたのか!」と、行動派タナカさんのエネルギーに敬服していたら、どうやら待ち合わせ時間が変更になったことを前日の遅い時間に確認したようで、連絡がつかずに当初の予定のまま長野にやって来て、おっちゃんのところにいっていたらしい。「そりゃそうだよなー」と不思議な安堵感を感じた我々であった。

 さーて、遅くまで宴会&ぺちゃくちゃを続けた後、いよいよ10日の朝を迎えた。天気は台風一過の晴天。こりゃええ! 皆、どんどんテンションが高まってきて、バイクをトランポから下ろしているうちにハイに! というのも、ピラニア団がすごいバイクを降ろすんだもんなぁ。あれじゃ、誰しも「おお、すげー!」となるでしょ。
 という訳で、凶悪バイクをご紹介。まずは右のM井さんのKTM125(なんちゅう名のモデルか分からん)。これが125?と思えるほどのご立派な車体に、モトクロッサー丸出しなエンジン。音からパワーまでまんまモトクロッサーだもんで、これで噛み付かれたら一発でヤラレてしまうこと間違いナシ。

凶悪でっせ〜
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もれまたモーレツ
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 今度はピラニア団総長のタナカさんのCRF250。何かXRの新型かな?と、最近のバイク事情に疎いワテは思っていたら、さにあらず。モロ4stモトクロッサーなのよね。ぺらぺらのパンケーキのようなピストンが入っていて、1000kmも走ったら交換しないといけないんだって。それにしてもピックアップは2st並なんだけど、4stの感触は全くそのまま。不思議な感覚のバイクであるが、それにしてもこれで後ろから突っつかれたら、我が三葉虫バイクではとてもとても。もうピラニア団にはご存分に「うがーっ!」っとやってもらうことにしないと、命がいくつあっても足りないかもしれない。

 こちらはずいぶんほんわかした印象のホンダ一派。奥からおなじみのいっつあんの真鯛号、今回初登場のやっさんのTLR125シラス号、ピラニア団一味であるA部さんの怪しいXLR125。やっさんのシラス号は結構頑張っちゃって、こりゃ尻が痛いかなと思っていたが、意外と厚みのあるシートにサポートされて、あまり問題はなかったようだ。A部さんのXLR125は、音からして「こりゃ125ではありませんな、ええ」というモノで、やっぱり凶悪仕様であった〜。いっつあんは今年ヘルメットを新調し、やる気満々。一番早く着替えて戦闘体勢に。

ほっとします
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ケロちゃん号ふっかーつ
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 こちらもご存知ひろさんのケロちゃん号DT1-F。あ、そこの若いチミ、「F」が付いてるからと言って今のモデルのように4stではないからね(←分かってるっちゅーの)。でも、この頃の2stは、やっぱ今の2stと性格が全然違って、ある意味4st的かもね。しかし、こうして見るとヤマハの古いトレールは小さいなあ。ヘルメットとタンクの大きさを比べて見れば一目瞭然。えっ?ひろさんの頭がでかいからだって? なるほど、そうだったのか…(←コラコラ、近いものは大きく写るんだっちゅーの)。ひろさんはこのバイクでピラニア団に「待て〜ぃ!」と付いて行ってたように、三葉虫バイクと言ってもナメたらいかんぜよ。

 なかなかKS125が直らないので、今回もこの熱帯魚号での登場となったミスッタ氏。前日に雨の中待ち合わせ場所まで来たので、既に前面が汚れてしまった。最近は大型ロードバイクにご執心で、色々と活動しているようであるが、やっぱりダート好きの血が騒ぐのだろう。今回のツーリングを待ちに待っていたようである。
 何でも、我々オッサンズがなかなか重い腰を上げないので、他のツーリングクラブの人達と何度か走りに行ったそうであるが、済まないですのぉ。何しろ、ほら、うちらってオッサンだから、気合バリバリ、走るぞゴルァっていう勢いは、もうはるか彼方。でも心配は要らない。ピラニア団はどの連中よりもたくましいので、ミスッタ氏も恐怖の極悪ツーリングに参加すると良いだろう。

既に汚れてま。
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気合入ってま。
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 こりゃまぁたまげたDT125Mおっちゃん仕様ですな。真性ビンテージと申しましょうか、このシートの破れ具合がいいアジ出している。しかし、アルミフレームから自分で作っちゃうおっちゃんが、このバイクだから、医者の不養生・紺屋の白袴とは正にこれ。「おっちゃんのボロDT」ということわざが新たに追加である。だがしかーし! おっちゃんはこれでえれー勢いで走っていたからびっくりモノ。KTMやCRFにちっとも負けてないんだから恐れ入谷の鬼子母神である。タイヤも風化しかけたひび割れモノだし、バイク自体のパワーもないモデルだし、柔よく剛を制すっちゅうこってすな。

 前日、宴たけなわの頃にやってきた真打一つ目さんのTDR250マッコウクジラ号。フロントには4.10-18の、一般ではリアに履くタイヤをぶち込んでいる。まあ、このバイクは本来はラリー系オフロード車なのだから、こうした使い方が正統なのだろうが、実際にダートバイクとして使われるTDRは非常に少なかろう。よってタイヤで悩むことになるのだが、うまい具合に125用のリアタイヤが入るので、問題はなかったようだ。一つ目氏もこのバイクにずいぶんと慣れていて、もうダートでもバッチリ。でも、ちょっとアクセルワークをラフに扱うと、なんてったって45psだから、そりゃもうモーレツ。

重ろいバイク
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今年はあったけーから紅葉もゆっくり
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裏組織ピラニア団(にっこり噛み付きます)
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 さーて、駐車場から出発した我々は、まず目の前にある丸山林道を往復することにした。ここはしばらくの間、鬱蒼とした感じの登りが続くが、凶悪ピラニア団はものすごいバイクを用意してきたので、ここはいっちょ先行して充分楽しんでもらうことにした。
 初めて見るA部さん、T橋さんは小排気量車で頑張っているが、どうも我がカタクチイワシ号と回転域が異なるようで、3速に入れたいが、ワイドレシオなため、加速しない回転域になってしまう。 仕方ないので、「えーい、面倒じゃ。2速入れっぱなし〜」と割り切って走っていたら、ズモモモモ〜っという排気音に変わって、突然力が出なくなってしまった。「おいおい、またですか〜(ToT)」と思いつつ、どうしようもないので、皆さんにさっさと行ってもらうことにして、一人モモモ〜っと走る羽目に。最初の林道でこれだかんねぇ。はぁ〜。今年はこのカタクチイワシ号にとことん泣かされたなあ。
 それにしても、凶悪バイクを走らせるピラニア団総帥タナカさんと、名誉顧問M井さんはモーレツに速いが、それに「オラー!待ちやがれ〜!」とくっ付いて走っていたおっちゃん、ひろさんも気合入ってま。もちろん、ピラニア団裏総長T橋さんも、いくらコンペモデルとは言え、あの小さなバイクでよくもまああんなに走れるもんだ。あまりダート経験のなかったと言うA部さんも、危ない人々にそそのかされて、いやがおうにもアベレージを上げなければならなかったのだろう。まるで「生来ダート一本!」みたいな腕前だから恐れ入る。皆さん頑張っているせいか、いっつあん、やっさんもまたいつになく「やったります」状態であった(←おーい、カタクチイワシくんは死にかけてるのよ〜)。

JT1ではございません
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 ある程度回転が上がれば何とかかろうじて走れるので、そのまま走っていたが、あっという間に丸山林道を往復してしまい、一旦元の駐車場に戻ってガス補給などを済ませて倉下・金倉林道へ。この道はだんだんと舗装区間が延びつつあって、ちょっと心配になるが、いつも通り適当に荒れていてとても楽しい。しかし、ちょっとゆっくりしてしまったせいで、ごきんさんらと1時頃に湯沢林道で待ち合わせているのだが、ちょっと怪しくなってきた。で、ここは休むことなく一気に抜けることにして、渋温泉に出てから再び給油へ。しかし、以前あったスタンドがなくなっている。国道沿いに別のスタンドを見付け、ついでに反対側のコンビニで昼食を購入。色々なバイクが止まっていたが、オフロード車はほとんどいなかった。

 さあ出発と思ったが、見ると笠岳方面が大渋滞。仕方なしに国道403号を下って、街中を通って湯沢林道に向かうことにした。遠回りな上、こちらもそれなりに混んでいて、景観もペケ。
 大幅に遅れて2時頃に湯沢林道の赤い橋に到着したが、案の定ごきんさんらはいない。どうも林道旧車會は山田入林道を登って来て、湯沢林道を赤い橋まで下り、再び上に登って行ってしまったらしい。結局毛無峠付近で落ち合うことにして、再びここも急いで抜けることにした。それにしても、我がタコバイクは調子が悪くなる一方。もうちょっとした登りでも2速ではきつくなってきている。もうエンジン以上にワテの気分がパワーダウンである。

きれいに汚れてます
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エンジンも白くなってます
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 湯沢林道出口でごきんさんらと落ち合ったが、ここで林道旧車會の皆さんをご紹介。
 まずは一番上がAT1マハゼ号のT口宴会部長。身長が高いのでAT1がJT1に見えるのはワテだけではあるまい。春には電気系が不調だったそうだが、今回はバッチリ。マイペースで楽しんで走っていた。
 その下はコムさん兄とF5ローハイド号。ホントにきれいなこのバイクを、惜し気もなくダートで土まみれにしてしまうのがコムさんの真骨頂。青春時代に戻って「イェ〜イ」とやっているが、ツーリングが終わるとやっぱしオッサン。でも、いつまでも若い心を失うことにない、ナイスガイである。
 3段目はコムさん弟とDT1白マンボウ号。このバイク、パワーこそそれ程ではないものの、取り回しの軽快さは最高。ひろさんのケロちゃん号とのツーショットがいい感じであった。

 右はごきんさんとF5A葉緑素号。クロレラが光合成中といった印象のタンクデカールであるが、パワーもクロレラで元気もりもり。ごきんさんは完全にこのバイクに体が馴染んで、何ら臆することなくスロットルを開けていたが、かっちょいいねぇ〜!
 ところで、全員が集合したところでおっちゃんは時間の都合で一人湯沢林道をまた下って帰って行ったが、うちらはせっかく毛無峠に来たのだから、小串炭坑跡に下りることにした。しかし、急に霧が立ち込め、一気に気温が下がってしまい、MXジャージしか着ていないいっつあんは地獄のひと時を過ごすことに(^^)。しかし、日が出ていた時はあんなに暖かかったのに、えらい変わりようであるが、いっつあん、ちょっと暴挙だったかも(笑。

かっちょええです
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ざ、ざぶい゛(ぶるぶる)←いっつあん談
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 小串炭坑跡で遅い昼食を取った我々は、あまりにも寒いので早々に撤退することにして、山田入林道を下ることにした。林道旧車會はここを往復する羽目になったが、それでもとにかく楽しい道である。つづら折れの急な下り、壁面に流れる滝、鮮やかな紅葉、グリップの良い土質。これであともうちょっと距離が長かったら言うことナシですな。もうカタクチイワシと言うより、メザシ状態のわがバイクでも、下りが続くこともあって楽しみながら走ることができた。

林道、終わっちゃったー
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 楽しんで走っているとあっという間に走り切ってしまうもので、山田入林道の五色温泉側の出口で一休みしている画像が左の一枚。ミスッタ氏がきゃいーんになっているが、まだハイテンションなのだろうか(←何言ってんの〜)。いっつあんはまだ寒そうであるが、タナカ総帥はいかにも楽しそう。ホントなら、もっともっと走りたかったに違いない。でも、何だかんだ言って、ダートは80km以上走ってますぞ。

 北志賀への帰り道、何だか真っ暗に曇ったこちら側の空と、明るい向こう側の空がくっきり分かれていたが、下の舗装路を走っていたら、急に鮮やかな虹が現れた。都会では何年かに一度しかお目にかかれないが、今回の虹は鮮やかさでは比較にならぬほどである。しかも良くご覧あれ。何と外側にももう一本出てるではないか! こりゃもう止まって撮影。広角レンズがあればこの両端まできっちり写せたのに…と思ったが、持って出かけたのは4年前のクサレデジカメ。でもこんなに鮮やかだから許しちゃおっと。
 駐車場に到着したのはまだ5時頃で、空は明るかった。バイクを積んで、ここで解散であるが、一日とは言え、本当に楽しかった。

おお〜二重じゃん!
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ここどこ〜?
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 もう一泊してごきんさんらと長野市内のショップ、「オールドラン」を見に行くことになったワテは、一つ目さん、コムさん兄弟と共に市内のビジネスホテルに泊まった。翌朝、ゆっくりと出発したが、おいしい蕎麦屋に行くことになり、一路中条村方面に。
 道の駅に車を置いて、すぐ脇から入る名無しの林道をまずは走る。ここは農道のような土質の路面で、距離も短くあっという間に終わったが、一体全体何と言う名の道なのだろうか。

林道旧車會 夜露死苦!
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 林道を抜けて蕎麦屋に向かう。その蕎麦屋はとても有名なのか、客はたっぷりといて、こんなところでも順番待ちであることにビックリ。さすがに客が並ぶだけあって、味は立派であるが、店の名前は忘れてしまった。
 昼食後、もう一本短い林道を走るが、これも地元の人でなければ分からない道である。ごきんさんが探しておいてくれた道で、いくつか分岐があるので、くまなく走ったら10km以上は楽しめるのかもしれない。ここではメインの道を7kmも走っただろうか。上の写真は途中見晴らしの良いところで撮った記念写真。ヤマハとカワサキに二分されるが、皆さん色々なメーカーのバイクを持っている。

 途中いい具合のところでビデオ撮影。ごきんさんは新しいビデオカメラを手に、やる気満々。ワテもここでいっちょうビデオを撮ったが、いやあ、古いバイクの音は味があってつくづくいいもんですのお。
 それにしても、後ろから林道旧車會の走りを見ていたが、皆さん結構飛ばすのね。しかし、皆2stだから、排気ガスの匂いがなかなか強烈かも。おかげでしばらくは鹿も寄り付かなかったりして。
 道の駅に戻ってバイクを積み上げて、急遽T口さんの家に向かうことになって、ちょっと前まで林道であったかのような山道をクネクネと進んで行くので、一体どんな山奥に住んでるのかと思いきや裏道を通っていたんですな。

ごきん監督
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 今年の秋ツーはわんさん、さたさんが来られなかったのは残念だったが、過去最大人数で楽しめたので、言うことナシですな。まあ、みんなで夏ツーに行けなかったものの、この楽しい秋ツーで全てチャラ。来年も是非ともアキることなくアキの北志賀をアキれたオッサンズで走らないとアキまへんぞ。そうねぇ、課題はバイクの整備かな。あ、これはワテ一人の問題でした〜(^^)

いやー、秋ツーは楽しいっすね!
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